毎年5月に行われる浅草の「三社祭」は規模が大きいですから子供と行く場合、子供が楽しめるかどうか心配になりますよね。
2017年に浅草三社祭を訪れた人の数はなんと「2,030,000人」だったそうです。
年々訪問者の数が増えているようで、とにかく大勢の人が集まるおまつりですから、
「当日なんとなく浅草方面に行く」だけでは、駅周辺からして大変な人の波です。
背の低いお子さんが人ごみにもまれるだけではかわいそうです。
ということで、こちらのページでは子供と一緒に「三社祭」を楽しむおすすめをご紹介します。
三社祭子供連れでの楽しみ方!
浅草の町全体が「お祭り一色」になる三社祭は、行く曜日によって行われる行事が違います。
子供連れの場合、子供の視線でピンポイントで
何をするか
何を見るか
ある程度決めていくのがおすすめです。
毎年5月の後半の金、土、日曜日に行われる三社祭の行事日程をざっくりとご紹介すると、このような感じになっています。
【金曜日】
午後1時 大行列
大行列では、おはやしを始め、芸者、踊り手が浅草を練り歩きます。
2時すぎ~ ぴんざさら舞奉納(浅草神社社殿)
「びんざさら舞」とは、無形文化財にも登録されている、大変珍しい舞いです。
3時すぎ~ 各町神輿神霊入れの儀
おごそかに儀式が進行しますので、お子さんに見せても飽きてしまう可能性があります。
【土曜日】
午前10時 例大祭式典
12時 町内神輿連合渡御→おすすめ
4時 奉納舞踊(浅草神社神楽殿)
5時 巫女舞奉奏(浅草神社神楽殿)
【日曜日】
朝6時~ 宮出しから、本社神輿各町渡御で、宮入り(夜までずっと)→おすすめ
11時~午後6時 雷門通りから馬道通りにてお祭り広場
午後2時 巫女舞奉奏(浅草神社神楽殿)
3時 奉納舞踊(浅草神社神楽殿)
4時 太鼓奉演(浅草神社境内)
この中で「渡御(とぎょ)」とあるのが、有名な「三社祭のおみこし」の行事です。
「渡御」とは、「お出ましになる」といった意味合いで、お神輿の賑やかなようすが見られます。
最初の渡御は土曜日の12時からで、
2回目の渡御は日曜日の朝から夕方までです。
【土曜日と日曜日の渡卸の違い】
土曜日の町内神輿連合渡御は、町会のお神輿が担がれます。
浅草神社の「氏子」には44の町会があり、それぞれが町会のお神輿を持っています。
お神輿もそれぞれ豪華絢爛さを競うように、デザインが違いますし、担ぐ人が着ている半纏(はんてん)の色や柄も町会によって違います。
お神輿の総数はなんと約100基。
土曜日のお昼から、南部・東部・西部それぞれの地区の神輿が、浅草寺本堂裏に集合し、浅草神社でお祓いを受け、町内を巡るのです。
お神輿そのものを楽しみたい場合は、土曜日のこの町内のお神輿のほうが派手ですし、台数もたくさんあり、ビューポイントも豊富にあります、見比べたりして楽しむこともできますね。
日曜日の本社神輿各町渡御
一方日曜日の「本社神輿各町渡御」は、浅草神社の神輿が町内を巡る行事 です。
浅草神社の神輿は、一之宮、二之宮、三之宮の3基があります。
神様の御霊が入れられた3つの神輿が、浅草の街を渡御(とぎょ)します。
お神輿自体は派手ではなく、厳かな雰囲気の落ち着いたお神輿ですが、それぞれのお神輿がなんと重さが1トン!
100人もの担ぎ手でやっと担げる重さなんです。
3基がそれぞれ町会から町会へとリレーのバトンタッチのように、交代で町を巡るのが、日曜日の「本社神輿各町渡御」です。
【子供と行くと危険な場所と時間帯】
子供と一緒の場合ですが、それぞれのお神輿が一ヶ所に集まるときは、危険だと思います。
100基のおみこしが次々と出発する土曜日のお昼時の浅草神社と浅草寺の周辺。
それから、日曜日に町を巡ったあとの3基のお神輿が浅草神社に戻ってくる時間帯の、浅草寺周辺。
このあたりは三社祭のクライマックスですから、まさに身動きできない人ごみに巻き込まれる可能性が大きいです。
大人でも「押しつぶされる」のではないかと思うぐらいに混雑しますので、子供連れの場合は、こういった「メイン」のイベントは避けたほうがよいでしょう。
おすすめは、おみこしは土曜日も日曜日も、町内を巡っていますからそのタイミングでお神輿を見つけることです。
土曜日は特に100基ものお神輿ですから、掛け声の方角へ歩いていけば必ず見つけられますよ。
ちなみに三社祭のお神輿の掛け声は「わっしょい!」ではありません。
どんな掛け声で担いでいるかは、当日のお楽しみということで^^。
そして子供のお祭りの楽しみと言えば、屋台ではないでしょうか。
三社祭にはたくさんの屋台が出ますので、お子さん向けの楽しみ方としては、お神輿をみつつも、屋台が中心というスケジュールでよいのではないでしょうか。
三社祭の屋台の時間は?
屋台は浅草寺前の「仲見世通り」、それから浅草神社周辺に行けば、迷って何を食べるか決められないほど出店しています。
特に浅草寺本堂の周りや、本堂を正面に見て左側の「西参道商店街」には、毎年様々な種類の出店が並びますので、仲見世だけではなく、そういった裏道も是非狙ってみてください。
定番の焼きそばやお好み焼きをはじめ、昔懐かしいカルメ焼きやりんご飴など、親も童心に戻ってはしゃいでしまいそうです。
時間は、昼間であればお祭り期間中はずっと屋台がありますので、安心してください。夜も8時ごろまでやっている屋台もありますので、お子さんと行く時間なら間違いなく多くの出店がありますよ。
お祭り以外のおすすめ
お祭りだけで結構疲れてしまうかとも思うのですが、浅草で「子供の遊べるところ」といえば「花やしき」が有名です。
三社祭の間も営業していますから、日本一古いレトロな遊園地に、この機会についてでに行ってみるというのも、いいかも知れません。
花やしき
また、浅草からはスカイツリーが近いですね。
スカイツリーの展望台に登ることをメインにして、三社祭を「ついで」にするという計画の立て方もアリかなと思います。
スカイツリーと浅草寺についてはこちらの記事をどうぞ。
三社祭の行事日程
ではもう一度行事日程を確認しておきましょう^^
【金曜日】
午後1時 大行列
2時すぎ~ ぴんざさら舞奉納(浅草神社社殿)
3時すぎ~ 各町神輿神霊入れの儀
【土曜日】
午前10時 例大祭式典
12時 町内神輿連合渡御→おすすめ
4時 奉納舞踊(浅草神社神楽殿)
5時 巫女舞奉奏(浅草神社神楽殿)
【日曜日】
朝6時~ 宮出しから、本社神輿各町渡御で、宮入り(夜までずっと)→おすすめ
11時~午後6時 雷門通りから馬道通りにてお祭り広場
午後2時 巫女舞奉奏(浅草神社神楽殿)
3時 奉納舞踊(浅草神社神楽殿)
4時 太鼓奉演(浅草神社境内)
三社祭で子供連れで注意したいこと
【はぐれたり迷子になったときのことも考えておく】
浅草寺周辺は普段もかなり混雑していますが、三社祭の週末は「劇込み」です。
子供の年齢にもよりますが・・・・万が一はぐれてしまったことを考えて、あらかじめどうするか決めておきましょう。
子供が自分のスマホの番号を覚えているかどうか確認したり、
まだ小さい場合は、迷子札を首からかけて、洋服の中にしまっておくのもおすすめです。
助けを求めるときには、歩いている人ではなく(屋台でもなく)、警察官やお店の人に迷子になったことを伝えるように、子供に教えておくことも大切ですね。
【早めのトイレ】
仲見世や浅草寺、浅草神社の境内にもトイレはありますが、とにかく劇込みで長蛇の列になります。
そのような場所に行く前に、駅であるとか、ビルの中の公共のトイレで早めに済ませておくのがおすすめです。
まとめ
浅草三社祭に子供と楽しむおすすめをご紹介しました。
町全体がお祭り一色になる、三社祭、ぜひよい思い出にしてあげてくださいね!