ゴールドクレストの鉢植えを育てていくうえで、一番大きな課題は剪定ではないでしょうか?
剪定を間違った方法でやると、ゴールドクレストはいとも簡単に枯れてしまうといった話も聞きますし、
かといって新しい枝が伸びてきて形が崩れつつある場合、何もしないわけにはいきませんよね。
ということで、今回はゴールドクレストの小ぶりの鉢植えでの剪定についてお伝えします。
目次
ゴールドクレストの鉢植えを剪定
ヒノキ科イトスギ属のゴールドクレストは形も色もかわいいため、クリスマス時期はポインセチアとともに店頭にならぶことが多い鉢植えです。
その香りは森林のようで、リラックスできるからという理由でお部屋におきたい人も多いですよね。
水やりや置き場所にも難しいと言われ、育たないまま枯らしてしまうことが多いなか、元気に育っているということは、これまでの世話の仕方がよかったということです。
せっかくなので、ここでしっかり剪定をして、かわいい形を残してあげましょう。
ゴールドクレストの剪定のタイミング
室内や玄関先で元気に育っているゴールドクレストですが、放置しておくと、どんどんと「ツリー」の形がぼさぼさになってきてしまいます。
ゴールドクレストは、もともと円錐形で育つ木ということもありますし、小さなうちは極端な剪定は必要ありませんが、
やはり髪の毛が跳ねるように新しい芽があっちこっち出始めたら、少し整えてあげたほうがよいでしょう。
剪定は、春先で新芽が出る頃に何度か行います。
新芽のある枝をよく見ると「節」になっていますね。
摘み取るのは節の先のみで、
新芽の「葉の部分」だけです。
小さな鉢の場合、ゴールドクレストの生育期の3-4月ごろだけ剪定をすれば、夏以降はいじらなくても大丈夫です。
春の剪定は遅くても梅雨の時期で終わりにしましょう。
秋になってもう1度剪定をやるとしたら9月ごろが最適です。
それ以降は葉の成長も遅くなりますから、翌年までなにもしなくて大丈夫です。
枯れた枝や葉は残さない
枝を掻き分けたときに、中に枯れた枝や葉をみつけたときは、取り除きましょう。
コニファーは夏は枝のなかが蒸れやすいので、枯れた余分なものはとって風通しをよくしてあげます。
ゴールドクレストが剪定で枯れる理由
硬くなった枝は切らない
ゴールドクレストだけではなく、杉や桧などのコニファー系に共通していることなのですが、
新しく新芽が伸びてきた枝の根元のほうを見ると、茶色い「木に」になっていますよね。
順番的に
葉の先っぽ
↓
緑色で若い新梢
↓
木質化した枝
青い緑色の枝の若いものは「新梢」といい、ここまでだったら、切ったとしてもまた新しい芽が生えてきます。
ところが、木質化して、茶色い硬い枝になってしまった部分は
一度切ってしまうとそこからはもう何も伸びてきません
そのため、、極端にいうと、伸びすぎたからといって、大きな刈り込みバサミでざっくり形を整えようとすると
切ったところから新梢が生えてこないため、枝だけの見かけになってしまいます。
他の木だと、ざっくり切っても新しい芽がどんどん生えてくるものも多くありますが、
ゴールドクレストでもそれをやると、枝しか残らない木になってしまいますので注意しましょう。
枝で「茶色い木の様相になった」ところからは何も生えてこないので、切らないようにする
ゴールドクレストの剪定にはさみは使っていい?
ゴールドクレストの剪定は手で摘み取るのが一番いいという話は聞いたことがあるかも知れません。
これは、手で摘み取らなくては絶対にダメということではなくて、ハサミで切るよりも手で摘んであげたほうが、先端の「節」を傷めないことに理由があるようです。
金物だけ嫌うというわけでもないらしく、セラミックのハサミでも、切った部分から茶色く変色していってしまうことが多いので、手摘みでやりましょう、ということになっているのですね。
まとめ
ゴールドクレストの剪定は
3-4月の生育期に
手摘みで
新芽の若い部分だけを摘んであげるのがベスト
ということでお伝えしました。
形を整えるときずっと至近距離にいると、左右平等でなくいびつに出来上がってしまいがちですから、時々後ろに下がって、遠くから木全体を見るようにしてくださいね。
手で摘むときは手が荒れますので、ガーデニング用手袋をしましょう!
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