楽しい旅行の計画も、長時間のフライトのことを考えると憂鬱になってしまう、そんな人も多いのではないのでしょうか。
長時間すごす機内では、気圧が低い、動き回れない、水分不足
などが原因でいろいろ身体に変化が起きますが、
その代表的なものが、足のむくみです。
機内では気圧が地上よりも低いため、男女ともに誰もがある程度むくみを感じるものです。
ただ、人によっては足がだるくなる、むくみが酷くて履いてきた靴に足が入らなくなる
それがもっと酷くなると、よく知られるエコノミークラス症候群の引き金にもなりかねない恐ろしい症状ですので
たかがむくみと軽く考えず、少しでも防止する工夫をして、快適なフライトにしていきましょう。
では早速、そのためにはどうすればよいのか、具体的にあげていきます。
目次
機内のむくみはこうして防止
機内での服装
機内では、普段なにげなく着ているものも苦しく感じることが多いのですが、
とくに長時間のフライトで避けたいのが、
- スリムタイプのジーンズ
- ガードルや締め付けるタイプの下着
- またベルトやストッキングのおなか周りなど。
少しの圧迫感でも、長い飛行時間で身体に負担がかかります。
これらを身に着けたまま長時間動かないと、血行が悪くなり、さらなるむくみの原因にもなります。
おすすめは伸びる素材です。パンツでもスカートでも楽なデザインのものを選びましょう。
また、冷えも血行の流れを妨げてむくみを加速させますので、
暖かい靴下や、寒くなったら足や腰の周りに巻けるようなジャケット、
在庫に余裕があれば毛布を1枚余分にもらっておくなど、腰まわりと足を冷やさないよう工夫をします。
そしてスリッパなどに履き替え、やはり足先も締め付けないようにし、靴下をはきます。
機内での体操はこれがおすすめ
機内で足の運動をすることが、エコノミークラス症候群の予防に効果があるといわれていますが、
ここではおすすめの体操をリストにしてみました。
シートベルトをしたままできる動作ですので、気付いたら行うようにします。
まず深呼吸を数回。息を止めずにゆっくりと。
(1) 座った状態で、片方の足を前に出し、かかとを床につけたまま、つま先を上げたり伸ばしたりします。
そのままで足首から下を左まわし、右回しとぐるぐる回します。
終わったら別の足も同様に。
(2) 足指じゃんけん。かかとをつけたまま、両足で足指をグーパーグーパーします。
(3) 足を前に出して、かかとを床につけないで、つま先をあげたり、伸ばしたりをくりかえします。
(4) つま先を床に。両足そろえて、かかとだけを上げて、左右に動かします。
(5) つま先を床に、かかとをあげて、もも・ひざをブルブル左右にふります。
(6) 片方ずつ、手でふくらはぎをマッサージします。
筆者のおすすめは、上記のほかにストレッチです。
トイレに立つたびに、アキレス腱を伸ばしたり、腰や足の周辺の軽いストレッチをすると、血行がよくなるのを感じます。
また、座ったまま、ふくらはぎばかりでなく足裏を指で押したり、足の指をぐっと手前にストレッチさせたりすると、かなり楽になる実感があります。
機内で気をつけたいこと
水分補給にこころがける
・よく眠れるようにビールやワインをのむ
・トイレにいかなくてすむように水分をひかえる
・利尿効果のあるハーブティーを飲む
といったことを聞きますが、この3つは、どれも体内の水分を不足させる原因になります。
機内はもともと乾燥しているため、地上にいるときよりも体に水分が必要とされていて、10時間のフライトでおおよそ2リットル飲んだほうがよいそうです。
水分が不足しているということは、代謝が悪くなっているということですから、むくみの原因になりますので、つとめて飲むようにしたいですね。
水は機内持ち込みOK
手荷物に入れるリキッド類は100mlまでという注意書きを読んで、水は持ち込めないと思われている方も多いようなのですが、
ほとんどの航空会社では手荷物検査を通過したあと自販機で買う水(もしくは空の水筒を持参して水のみ場で水を入れても大丈夫ですよ)は飛行機に持ち込めます。(免税品のお酒を機内に持ち込めるのと同じです)
旅行前に予約した航空会社に問い合わせて、ぜひチェックされることをおすすめします。
推奨される水の飲み方
身体を冷やさないように水を常温にして飲みましょう。
いっぺんに飲んでも一回で体内に取り入れられる水分量というのが決まっていて、トイレの回数だけ増えることになります。
一回に飲む量は、ちびちびと。回数をたくさん飲むのが一番効果的です。
上記の方法のほかにも、2-3時間に一度は機内を少し歩いてみる、といったことだけでも効果がありますので、
ぜひ今度のフライトは快適に、むくみを軽減して長時間を乗り切りたいですね。