小さい文字が見えにくい、暗いところで文字が読みにくいなど、老眼は誰にでもやってくるものです。
我慢していても自然に治るものではないので、早めに老眼鏡を入手して、快適に見たいものを見ることのほうが大切ですよね。
老眼鏡を選ぶ際には、いままで眼鏡を使っていた人でもいくつかの注意点があります。
老眼鏡をいざ作っても自分が思っていたように見えなかったら使わなくなってしまうし、もったいないです。
安い買い物ではありませんから、作りなおしを避けるためにもぜひこちらで予習していってくださいね^^
老眼鏡の初めて作るときの選び方
老眼鏡を使いたい場面を把握しておく
「老眼鏡さえかければ読書もパソコンも、テレビもはっきり見えるようになる」と漠然と思っていたら注意です。
私も実際に使いはじめるまでは、漠然と「ひとつの老眼鏡で事足りる」と思っていました。
ですが実は老眼鏡はオールラウンダーではありません。
近視用などの一般のメガネはいわば一日中かけっぱなしにしてもよいですよね?
ところが老眼鏡は、目から一定の位置の対象物だけをきれいに見せてくれる性質のものです。
つまり本を読むために作った老眼鏡は、目から本までの距離はきれい見えるのですが、もっと離れたテレビの画面はボヤけてしまいます。
つまり場面によって老眼鏡を使い分けるといったことも時には必要になってくるかも知れない、ということなんです。
見たい対象物への距離にあわせてレンズを作りますから、
自分がどの場面で老眼鏡をもっとも必要としているのかきちんと考えておくことが、作りにいく際には重要な情報になります。
遠近両用がすべてではない
また安易に近いところと遠いところを一つの目がねで見られるように遠近両用レンズがいいんじゃないかと漠然と考えてしまうのもよくありませんので注意しましょう。
遠近両用レンズは遠→中→近と度数が徐々に変化する仕組みとなっているため、
読書をしたければ「近」の部分で本を読むことになります。つまりレンズの下のあたりの狭い部分でしか文字が見えないわけです。
狭いレンズの範囲を通してでしか見えないというのも非常に疲れます。いわばその位置に対象となる本を持って行くか、首をうなだれたりして不自然な体勢で読書することになります。
首や肩こりの原因にもなりますし、長時間読書することは遠近両用ではできませんので、読書が目的だったらやはり読書用にひとつ老眼鏡があったほうがよいということになるんですね。
老眼鏡として出ている種類は下記のようなものがあります。
☆累進多焦点レンズ (一つのメガネで遠くも近くも中間の距離も見える構造)
○近用ワイド (デスクワーク一般)
○中近両用 (室内用)
○遠近両用
→中近重視タイプ
→遠用重視タイプ
このように、一口の老眼鏡といっても、ニーズによって種類がいくつもあります。
自分で、まずは老眼鏡で「何を見たいのか」ということをしっかり考えて、作りに行くということがまずは大切なんですね。
老眼鏡の注意点
老眼鏡はまず眼科で検査
老眼鏡を作るのは眼鏡屋さんですが、まずは眼科へ行って目の状態をきちんと検査をしてもらって、眼鏡の処方箋を出してもらうのがおすすめです。
ただの老眼と自分で思い込んでいたら実は目の病気だった、なんてことがあったら怖いですから、まずは眼科で病気の有無をはっきりさせたほうがよいです。
そして処方箋を出してもらう際、検査で眼鏡の度数を決めますが、上記でお伝えしたとおり、まずは自分が老眼鏡でどのくらい距離のものをみたいのかはっきり伝えましょう。
老眼鏡はどこで買う
めがねを買う際、ちまたでよくみかける量販店でももちろんいいのですが「無料で作りなおしができるか」「フィッティングをきちんとしてくれるか」ということだけは最低でも確認してください。
ただ待ち時間が数時間で作ってくれるような格安の眼鏡屋さんのめがねは、フレームもレンズも、見え方も、値段に比例して「それなり」のものしかできませんので、
☆焦点が合っていないような感じがするとか、
☆耳の上が痛くなるとか、
☆まつげがレンズについてしまうとか、
何か不都合が起きる可能性も大きいです。
私も「予備」で近視用にとても安いお店のものをひとつ持っているのですが、きちんと作ってもらう眼鏡に比べると、本当に安っぽいです。
ですから量販店でも、ある程度質の良いめがねが買えるお店を探しましょう。
その上で、個人的には同年齢あるいは年上の人が相談に乗ってくれそうなお店をお勧めします。
というのも老眼の不自由さというのは、いざなってみないと具体的にが理解できないからです^^;
初めて老眼鏡を作るときは、何を基準に作ったらいいのか分からないことだらけですよね。
老眼鏡に自分が何を求めているのか自分で分からない状態で行くのですから、やはり経験者の人が相談に乗ってくれ、使い方や見え方の違いをデモレンズで実際に色々と見せてくれるところを選ぶのが重要だと感じます。
まとめ
老眼鏡を作るときには一対の目がねだけですべて補えるものではない、ということをまずは自分が理解しておくということが大切です。
自分が見たいと思っている対象物(本なり、パソコンなり)までの距離合わせるために必要としているレンズがそれぞれ違いますから、場面ごとに老眼鏡を使い分けるために複数を持つという選択肢もあるということですね。
>>続きを読む 「老眼鏡は100均のでも大丈夫?眼鏡屋さんのはどこが違う?」