手指の痛みでネット検索すると、「ヘバーデン結節」と「リウマチ」とふたつの異なる病名がでてきて不安な方も多いと思います。
とりあえず自分は「第一関節」が腫れているからヘバーデンだろうと思っても、朝の手のこわばりとか、他の関節の痛みもある場合、リウマチという可能性も捨てきれませんよね。
ネットではある程度調べることはできても、結局は検査しないと本当の正しい病名は分かりません。
ヘバーデンとリウマチが両方可能性としてある場合、きちんと診断をしてもらうためには何科を受診すればいいのでしょうか?
ヘバーデン結節かリウマチか
ヘバーデン結節は一般的に第一関節が腫れて痛む症状で知られていて、変形性関節症のひとつです。
一方リウマチは、手指の第二関節が腫れるといいますが、体のほかの関節も痛みが出ます。こちらは正しくは「関節リウマチ」です。
ただ、40代以上の人だと、老化や更年期障害といったリウマチとは違う原因で関節の痛みが出ることもありますよね。
ですから、その境界線がとてもあいまいなんです。
そんなことから、ひとりで心配しているよりも早めに病院に行って検査をしてもらってスッキリする方がいいと思います。
ことにもしも関節リウマチだとしたら、早めに治療をはじめて悪化させないことが重要と言われていますので、ぜひ病院へ行って検査してもらいましょう。
リウマチの検査は何科で受ける?
☆関節が痛む。
☆手がこわばり特に朝、何をするにも不自由
☆体がだるい。
リウマチはこのような初期症状と言われています。
第一関節も膨らんでるけど上記のような症状もあるよ、という人は、治療のタイミングを逃さないためにも、リウマチの検査をしてもらったほうがよいでしょう。
検査は内科医、整形外科医でやってもらえます。
ですが、もしも本当にリウマチだったとしたら、医師と一緒に長期間にわたって薬で治療をしていくことになります。
ですので、できれば始めから☆関節リウマチの治療経験が豊富☆な医師に検査してもらうことをおすすめします。
その判断基準のひとつに、「日本リウマチ学会リウマチ専門医」の資格があるかどうかが判断基準のひとつになります。
ホームページでお近くの医師を検索できます
→https://www.ryumachi-jp.com/authorization/index.html
検査は血液検査だけではなく、尿検査やx線での検査や問診です。
リウマチと類似した症状がでる病気は実はヘバーデン結節だけではなく、例えば
○糖尿病性関節炎
○細菌性関節炎
○膠原病のシェーグレン症候群など、実にさまざまなんです。
ですから診断も総合的に行われます。
たとえ近所のかかりつけの内科医で「問題なし」と言われたとしても、実際にはあちこちの関節が痛かったり、手がこわばったりしていたら、
検査が足りないんじゃないかとか、
誤診じゃないかとやはり不安になってくることもあるでしょう。
そこからまた別の病院で見てもらうのは時間もお金も無駄になりかねませんから、はじめからリウマチを専門とする病院に行ったほうがよいでしょう。
ヘバーデン結節は何科へ行く?
そこで問題なしと言われ、やはりヘバーデン結節らしいという診断が出たら、整形外科になります。
近所にどんな整形外科病院があるか分からないときには、日本整形外科学会のホームページで検索しましょう。
→https://www.joa.or.jp/public/index.html
レントゲンをとってみて、第一関節に変形や骨棘があるかどうかなどで診断されます。
痛みがひどい場合日常生活にも不自由を感じますよね。
治療は、痛みのコントロールとして、飲み薬や塗り薬、ステロイド注射などが行われますが、何もしないということもあります。
痛いときには指を使わないでね、酷使しないでね、という予備的な指導で終わってしまうこともあります。
ヘバーデン結節だとすると根治はないのですが、どうしてもというときには変形した手指を手術である程度まできれいにすることはできるそうです。
そういったことを視野に病院にかかるとしたら、手外科専門医にはじめからかかるほうがよいかも知れません。
手外科専門医を探せるホームページ
→https://www.jssh.or.jp/ippan/senmon/senmoni-meibo.html
ヘバーデン結節かリウマチかはなるべく早めの検査ではっきりとさせましょう!
似たような症状が出る病気を調べてみると結構たくさんあるのでびっくりしますよね。
またヘバーデン結節と関節リウマチを併発することもあるそうです。
病気のことを考えはじめると色々不安になってきますが、一旦検査で病名が分かれば、それだけでも心の持ちようも変わってきますから、是非早めに受診するようにしてくださいね。
ヘバーデン結節の画像。痛みの対処法と痛み止めについて