せっかく調理時間が短縮できると思って買った圧力鍋。
あの美味しいトロトロの豚の角煮を目指してレシピどおりに作ってみたら、やわらかいどころか、固くてゴムみたいな豚肉の煮付けができてしまった!
筆者も圧力鍋を買った当初は同じような失敗をしました。
今回は、豚の角煮を圧力鍋でもやわらかく美味しく作る方法をご紹介します。
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豚の角煮を圧力鍋で作るこつ
豚の角煮を本格的に作るとなると何時間もかかります。
例えば代表的な作り方は、ざっくり書くと以下のような工程に。
焼き目をつけた肉をたっぷりのお湯で下茹で。1-2時間。
味付けした煮汁に茹で上がった肉を入れ、落し蓋をしてさらに1時間~2時間煮る。
これだけですでに3時間以上ですよね。
ことこと火がついたままの鍋につきあわなくてはいけないと考えると・・・・ちょっとそこまで見張っていられないというのが現実ではないでしょうか。
でも、圧力鍋を正しく使えば、やわらかく美味しい豚の角煮ができてしまうんです。
圧力鍋は使いこなせばとても便利で、我が家ではカレーを煮込むときに(ルーを入れるまでの全工程)を圧力鍋で行います。
肉もにんじんも、30分でまるで何時間もぐつぐつして煮ておいたかのようなやわらかさになります。
ところが、豚の角煮の場合、同じ結果を期待するとなんだか固いパサパサのものが出来上がってしまう。これには非常にがっかりしますよね。
固くなってしまう主な原因は、実は意外なものにあるかも知れません。
豚の角煮を圧力鍋で作ったら固くなってしまう原因とは
意外な失敗の原因は、塩や醤油などの塩分を最初から入れてしまうことです。
調味料を入れて放置するだけでお肉がやわらかくなると思っていると、なんだかぼそぼそした美味しくない煮物ができあがってしまいます。
また、圧力鍋でも大量のお肉を20分でやわらかくするのは無理なときがあります。
調理時間が短すぎた、というのも肉が固い原因のひとつですので、塩や醤油が原因でない場合は、調理時間をいつもより長くしてみましょう。
豚の角煮が圧力鍋でも簡単に美味しく作れる茹で方と調味料
圧力鍋でも手を抜けない工程があります。
ひとつ目は味の封じ込め。
豚ばら肉かたまりを買ってきたら、まず一口大(大きめ)に切って小麦粉か片栗粉をまんべんなくまぶし、たっぷりの油をフライパンに熱して6面すべてを焼いて旨みを封じ込めます。
ここからが圧力鍋の出番です。
たっぷり目の水に長ネギやしょうがの薄切りを入れ、その中に豚肉を投入して、圧力をかける。
水のかわりにお米のとぎ汁にするとなおよいです。
豚肉の量にもよるけれど30-40分ほど見ておくとよいですね。
自然に冷めるまで放置しておく。
この時点ですでに肉は柔らかくなっているはずで、あとは味付けをして煮詰めていきます。
手を抜けない工程のふたつめは、煮詰める作業です。
別の鍋に調味料を用意し、荒熱のとれた豚肉をいれ煮詰めていきます。
このとき決して強火では調理しません。
落し蓋(アルミに穴を開けたもの)を必ず使って、弱火でコトコトと煮詰めていく。
味付けは煮詰めるほど味が濃くなりますので、最初は薄めスタートにしておくのがこつ。
最後とんでもなくしょっぱくなってしまうというミスを筆者は経験しています。
豚バラ肉500-700グラムに対して醤油60-70cc
料理酒 60-70cc
みりん 60-70cc
水100-110cc
しょうが 少々(お好みで)
はちみつや砂糖 大匙3ほど
ちなみに茹でたときの水はあとでスープに使えます。浮いた脂分は配水管のつまりの原因になりますので、冷めたらすくってゴミ箱に捨てましょう。(ラードとして使えるそうですが、我が家では捨ててます)
圧力鍋を使った豚の角煮の作り方まとめ
下茹での工程を圧力鍋で時短できます。
最初から圧力鍋に調味料を入れてゆでるのはNGですね。
圧力鍋でうまく作れない人も、上記のコツに気をつければ、きっと美味しい角煮ができますよ!
味付けは、我が家は甘目が好きなので、はちみつを多めに入れます。
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