暑い季節になると、お弁当がお昼までに腐るんじゃないかと心配ですよね。
冷房が効いたところに保管できるならまだしも、常温で持っていかなくてはならない時はことに心配です。
(炎天下に放置されたら・・・と考えると怖いです)
自分が作ったお弁当で家族が食中毒にならないようにするために、梅雨から夏の暑い時期はどんなことに気をつければいいのでしょうか?
分かっているつもりでも実は真逆のことをしていた!?なんてことのないように、いまいちど確認してみませんか?
梅雨のお弁当づくりの対策
梅雨の時期、湿気と温度で食中毒の原因菌が増殖しやすくなります。
ことにお弁当は作ってから食べるまでの時間が長く、冷蔵庫に入れて置けない場合ことさら菌には好都合なんですね。
食中毒の原因となる菌は数多くあって、加熱するだけでは防ぎきれないというやっかいなこともあります。
食中毒の原因菌は
○つけない
○増やさない
ことをいつも念頭にお弁当を作りましょう。
ということで、すでにやっていることかも知れませんが、梅雨~夏~秋を無事乗り切るために必要なお弁当づくりの注意点をまとめましたので、一緒に見ていきましょう^^
食中毒の原因菌は「人肌」程度の温度が大好きです。
お弁当箱を冷蔵庫に入れておければいいのですが、梅雨~夏の時期、常温にしておいた場合、まさにドンピシャの温度。それが原因菌が大好きな温度です。
なので、お弁当を作る際に、まずはお弁当そのものに菌がつかないようにしなくてはいけません。そのためには・・・
お弁当箱は清潔なものを。洗ったあとは完全に乾かして。
お弁当箱を洗い忘れちゃった~ということで朝あわてて洗ったものの、よく乾かさないで水滴がついたままで使うのはNGです。
パッキンの中とかも気をつけましょうね~。
お弁当をつめる前に、お酢やわさびを薄く塗っておくと殺菌効果があるそうですが、お弁当用の殺菌シートを活用してもいいと思います。
手指で直接おかずやごはんに触れない。
基本お弁当につめるものは加熱をします。だから安心♪というわけでもないのです。
加熱をしたあとのおかずやごはんは、必ず清潔な菜ばしやトングで扱うようにして、手でつまんでポイ!と入れないようにしましょう^^;
菌は目に見えませんので・・・・
例えば食中毒の主な原因菌のひとつに「黄色ブドウ球菌」というのがあるのですが
それらがどこに潜んでいるかというと・・・
お父さんが風邪をひいて鼻ずるずるさせているときの鼻水とか・・・
子供の化膿したにきびとか、気になるから触っちゃったりしてますよね・・・
お姉ちゃんがカッターで切ってしまった指の傷・・・・
こういったところに、黄色ブドウ球菌は潜んでいます。
冷蔵庫の扉とか、湯飲み茶碗とか、引き出しの取っ手etcの家族が触るところに菌はもしかしたら潜んでいるわけです^^;
お弁当作りって、冷蔵庫を開け閉めしたり、その間にお茶碗片付けたりとか、いろいろ触りますよね。
家族→自分の手指で再汚染するのを防ぐために、加熱したおかずは必ず清潔な菜ばしとトングで、触りましょう。
おにぎりも、ラップを手に敷いて、その上にごはんと具を乗せて握るのがオススメですよ。
とにかく食品には素手で触れないことです。
温かいお弁当箱に蓋をしない。
お弁当箱は蓋をしてしまうと、なかなか冷めません。
原因菌の最適温度というのは、ちょうど冷めてないお弁当の温度と一致しますので、お弁当をつめたあとは、蓋をあけたままできるだけ早く冷ますようにしてください。
冷蔵庫に入れてもいいのですが、案外冷える速度が遅いので
扇風機の前に置くとか、冷房の風のあたるところにおくなどで、時間ぎりぎりまでお弁当の蓋はあけておくようにしましょう。
お弁当にいれると傷みやすいおかずは?
○生野菜やおひたし、和え物などの野菜類
レタスをおかずの仕切り代わりにしたり、きゅうりやパセリを彩りにいれたりなどは、梅雨~夏は避けたほうがよいですね。
一見洗えば大丈夫のように見えますが、過熱していない食品ですからお弁当には入れないほうがよいでしょう。
それに生野菜はおかずの塩分で水分が出て、これが菌の増殖の原因になります。
和え物やおひたしも、水分という点でお弁当にはおすすめではありません。
時間がたって、水が出てくるようなものは、調理してあってもお弁当にはいれないようにしましょう。
○家庭で冷凍した小分けの作り置きおかずをそのまま
冷凍したままおかずを入れて、「保冷剤がわりに」という情報がありますが、家庭用冷凍庫は冷凍するまでに時間がかかっています。
時間をかけて冷凍した食品は、解凍するときに「水分」がどうしてもでてきてしまうのですが、例えば以前作っておいたカレーを冷凍しておいて、解凍したら水分と分離してしまったなど経験はありませんか?
この水分がお弁当のなかで菌の温床となりかねないので、自家製の冷凍おかずをそのままお弁当につめるのは、おすすめではありません。
一旦電子レンジで完全に加熱してから、冷ましたものを入れましょう。
なので、小分けにする際にはアルミのカップではなくて、電子レンジ対応のものを買っておくといいと思いますよ^^
○煮物
煮物も薄味で汁気が残っているとやはり傷みやすいので、お弁当に入れたい場合は煮つめて味をしっかり濃くしみこませ、汁気を完全にとります。
ペーパータオルなどで軽く汁気を吸い取ってあげてもいいでしょう。
栄養バランスを考えるとどうしても野菜を入れたいんですが、その場合は、きんぴら牛蒡などの油でよくいためたものや、春巻きの具として炒めた野菜を入れて、それを揚げるというのがおすすめです。
トマトは切っていれたら大変です^^;
プチトマトならOK。皮付きで入れましょう。
(その際、へたはとり(雑菌がつきやすいそうですよ)、よく洗ってしっかりペーパータオルで水気を取りましょう)
○炊き込みご飯や炒めごはん
野菜や肉類が一緒に入ったご飯は、野菜が入る分水分も多いですし(調理してあっても)、異なる具材が混ざり合うことで、やはり細菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
私も白いごはんだけでは食べられないのですが、
お弁当のごはんに味をつけたいときには紫蘇づけの梅干を混ぜるのがおすすめです。
紅しょうがを炊き込んでも殺菌効果が高まるそうですヨ。
また梅干と紫蘇には殺菌作用があるので、ご飯に混ぜるといいですね。
ふりかけもかけておくと痛みが早くなる原因になるようです。小袋のものを食べる直前に自分でかけてもらうのがおすすめです。
○カレーやシチューなどの煮込み料理
こちらも火が取っているから大丈夫と思いきや、熱に強い食中毒の原因菌が育ってしまう可能性があります。
ウェルシュ菌といって、この菌はなんと酸素があるところが嫌いなのだそうで、ちょうどカレーやシチューのこってりしたなべ底などが、ちょうどよい環境なんだとか。
カレーは確かに一晩寝かせておくとなぜか美味しくなりますが、鍋のまま放置したものは「危ない」ので・・・
怖いですよね^^;。そういったことからもお弁当向きではありません。
梅雨のお弁当に保冷剤は効果ある?
保冷剤は、お弁当の温度があがりすぎないようにしてくれるので、昼間の温度があがりそうな日にはぜひ活用しましょう。
目安はその日の予想最高気温が25度以上となっている場合、保冷剤を使う人が多いようです。
保冷剤はそのままだとすぐ溶けてしまいますし、周りのものが湿るので、保冷バッグを使うといいですね。
それでも直射日光ががんがんあたるような場所において置いたらすぐに温まってしまいますから、
家族の人にも、木陰やロッカーなど温度があがりにくい場所で保管するように協力してもらいましょう。
冷たい空気は上から下へと流れますから、保冷剤はお弁当の下よりも、上に乗せたほうが効果的です。
いずれにせよお弁当をいれる保冷バッグはさほど大きくないものを選んで、保冷剤が効率よく冷えるようにしましょうね。
梅雨どきのお弁当は前日つめて大丈夫?注意する点やおかずは?
まとめ
梅雨から夏にかけての時期にお弁当を家族に持たせるときに気をつけることを復習してみました。
いままでこうやって実行してきた人も多いと思いますが、これからも気を抜かずに頑張ってお弁当づくり、しましょう!