桃の節句が終わったら、いよいよお雛様の片付けですね。

雛人形はデリケートですから虫食いやシミがつかないよう、正しく保管をしなくてはいけないものですが

このページではそのための方法をご紹介しています。

お雛様を収納する前にぜひ読んで、お役立てください。

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お雛様の片付け方法

雛人形の素材によっては、別のお手入れ方法が必要な場合もありますので、

メーカーの取扱説明書が同梱してあれば、そのとおりに保管するようにしましょう。

 

お雛様の取り扱いでやってはいけないこと

高級雛人形は着物や髪の毛が絹でできていたり、お顔の素材も特殊なものが使われています。

そのため、私たちが日常的にやってしまう些細なことが、雛人形には厳禁だったりします。

ということで、まずはお雛様にやってはいけないことから先に確認しておきましょう。
 
×  お雛様の顔は拭いてはダメ

お雛様の顔には胡粉(ごふん)という貝殻から作られる顔料が塗られていています。

顔を拭くとこの顔料が落ちて、取り返しの付かないことになります。

胡粉は、乾燥にも加湿にも、油や水にも弱いというやっかいな素材です。

基本的にお雛様の顔は触らないようにしましょう。
 

×  新聞紙でお雛様を包まない

新聞紙はインク汚れがつきますし、ごわごわしすぎてお雛様を直接包むにはまったく向いていません。

お雛様に直接触れる場所に使うとしたら、ティッシュか、やわらかい真っ白な薄葉紙(うすようし)を使いましょう。

あらかじめ文具店やネットショップで用意しておくといいですね。

この紙でしたら、お雛様の顔に触れても大丈夫です。
 
× 手でべたべた触らない

手垢がつくと痛む原因になります。

もしできれば、直接触るときには白い手袋をするとより安心です。
 
× あわてて片付けない

できれば晴天が数日続く日を選んでください。

直射日光には当てないよう、空気の乾燥している日に陰干しをして、それからしまうようにすると防虫と湿気防止に効果があります。

あわてて湿気の多い日に片付けると、それだけでカビや染みなどの原因になることがあります。
 

では次に、お雛様を片付けるときにあれば便利なものをご紹介します。

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お雛様の片付けに必要なものは?

お雛様の埃をとるための専用はたき

白手袋

お雛様をしまう箱

薄葉紙

ティッシュ

人形用 虫除け剤

細い筆 (小さなハケ)

下記のようなグッズも必要に応じて入手すると便利です。写真のものは楽天市場で買えます

お雛様の片付け方法おすすめ!保管場所としまい方

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雛人形に適した保管場所は?

高級雛人形は一般的に髪の毛や着物が絹で作られている場合が多いのですが、

絹は自然の素材で風合いは美しい反面、それなりに取り扱いを考えないと害虫がついたり、カビが付きやすいという難点があります。

絹製品を保管するときは、一般的に

紫外線にあてないように気をつける  (着物の変色の原因)

害虫対策をしておく (虫食いの原因)

湿気対策をする (シミや変色の原因)

といったことに気をつけなくてはいけないのですが、それと同じでお雛様も飾るときには直射日光の当たらない場所を選び、しまう際には適切な防虫剤や乾燥剤と一緒に保管することが必要になります。

保管場所に湿気が多かったり結露がつきやすいとお雛様もダメージを受けやすいですから、そのような場所は避けましょう。

おすすめは天袋です。

天袋は押し入れの中でもいちばん湿気にくいといいます。もしも天袋がある場合には、そこに保管するとよいでしょう。

押入れにしまう場合には、桐で作られたお雛様収納ケースなどもおすすめです。

お雛様の片付け方法おすすめ!保管場所としまい方
桐雛人形収納ケース 3段 高さ72.5cmタイプ GA-0015 キャスター付 桐箱 桐ケース 五月人形 着物 和服 押入れ収納 ひな人形 衣装ケース 隅金具付き 天然木 湿気対策 タンス 保管

保管場所には除湿剤を隅におき、箱の下にすのこを置くと湿気対策になります。
 

雛人形を収納する箱について

実はプラスチックの収納箱はあまり望ましくありません。

というのも、絹は性質的に、湿気を吸ったり放出したりしています。

絹がすでに保有している湿気は、プラスチックやビニールで密封するとカビの原因になる場合があるのですね。

お雛様の仕舞い方

お顔は、きれいな筆やハケでそっと埃を払うか、息をふっと吹きかけます。

お顔を一体ずつティッシュや薄葉紙でそっと包みます。

顔の長さにティッシュを折り、ふわっと顔をまいたあと、ティッシュで作ったこよりでそっと縛るのがよいでしょう。

専用のはたきで着物の埃を落とします。

屏風や飾り台などは、やわらかい布で指紋や埃を落としましょう。

小物はなくならないように、小さなプラスチックの袋にまとめて入れておきます。

ダンボールの箱などにしまう場合、出し入れの際人形が動いてしまうことがありますので、薄葉紙を丸めて、人形と人形の間に緩衝材かわりに、そっと入れましょう。

人形とダンボールの間にも、薄葉紙を丸めたものをそっと詰めます。

最後に上から2、3枚ふんわりと薄葉紙をかぶせ、その上に人形専用の防虫剤を置きましょう。

ダンボールの上部に新聞をかぶせ、紐でしばります。

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まとめ

一番大切なのは、湿気と虫除け対策です。

できれば、10月に一度検品も兼ねてお雛様を虫干しすることをお勧めします。その場合も日光に当てないように気をつけてくださいね。

来年もきれいなお雛様でいてくれるよう、がんばりましょう!

家事のコツ

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