天然ゴム製の湯たんぽはやわらかく、その触り心地を求めてゴム製を選んだ人も多いですよね。
ところがいざお湯を入れて温めてみたら、臭いが強くて抱えて寝るどころじゃない!とびっくりしませんでしたか?
このページでは臭いの強いゴム製の湯たんぽを少しでも快適に使うためにはどうしたらいいのかお伝えしています。
ゴム製の湯たんぽの臭いにショックを受けてしまった人はぜひチェックしてみてくださいね。
湯たんぽのゴムの臭いは取れるもの?
ゴム製の湯たんぽは柔らかくてプラスチックや金属製のように固くてゴツくないため、体を部分的に温めるのに使いたいという人も多いと思います。
また布団の中で使ってもふんわりと違和感がないため根強い人気を誇っていますよね。
そしてゴム製はお湯を入れるときの温度に気をつける以外、お手入れも他の湯たんぽとさほど変わるわけでもなく、返ってお尻の輪に引っ掛けてさかさまにして吊り下げておくだけでよいので便利です。
厚みがあること、それからゴムという素材の特性から熱が直に伝わりにくく、他の湯たんぽに比べると低温やけどの危険も少ないので、より安心して使えるのがよいと思う人も多いでしょう。
ところがゴム製の湯たんぽはゴム素材ゆえの欠点があります。
そのひとつが臭いです。
車のゴムマットや、長靴、キッチンのシンクの滑り止めなどに見られるように、ゴム製品は「滑らない」ことに優れているため、湯たんぽのカバーがはずれにくいという利点がある反面、
ゴム製品特有のにおいはどうしてもまといつきますよね。
とくに湯たんぽをお腹や肩を温めるために使いたい場合など、より顔に近い部分で使用しますから、臭いも鼻につきやすくなります。
実は、ゴムの特有のにおいは素材そのものから発せられるもので、残念ながら洗ってもなかなか落ちるものではありません。
ゴムのにおいは表面ではなく、ゴムの製造に欠かせない硫黄など、材料そのものからの臭いが主ですから、表面だけごしごし洗っても効果がないのです。
それゆえ、アルコール除菌スプレーや、ファブリーズなどをかけてみても、一時的に消えたように感じても、また時間とともに元の臭いが戻ってきます。
ですので、むやみにスプレー製品を使うのは、ゴムの劣化を早める可能性もあることからオススメできませんし、使用説明書どおりの使い方をして長持ちさせるようにしたほうがよいでしょう。
では何も対策できないのか、というとそうでもありません。
ゴムの臭いがどうしても気になる場合は、陰干しをおすすめします。
臭いは先ほども書いたとおり素材そのものの臭いですから、1日や2日でとれる性質のものではありませんが、使ったあとに必ず逆さまにつるし、軒下などの直射日光のあたらない場所で陰干しをすると、少しずつでも匂いが薄れていくことが多いようです。
家の中に干すとゴムの臭いが室内に充満してしまいますから、必ず外の雨風のあたらない、風通しのよいところで干すようにしてください。
またゴム製品は直射日光に直接当てると劣化が早いですから気をつけましょう。
あまりに臭いが鼻につくという場合には、付属の湯たんぽカバーだけではなく、もう1枚バスタオルなどで湯たんぽ全体を巻いて、
お腹や腰に直接あてて使う用ではなく足元専用として使うとよいと思います。
湯たんぽのゴムの臭いがそれでも気になる場合は・・・
それでもどうしても臭いが気になるという人もいるかも知れません。
嫌いな臭いはそもそもどんなに陰干ししたところで鼻につくものですし、湯たんぽは毎日使うためのものですから
毎日ゴムの臭いに辟易しながら使い続けるのはストレスにもなりかねませんし、
いずれは嫌になって使うのをやめてしまうことになるでしょう。
それでしたら、ゴム素材と同じようにやわらかく、ふんわりとした使用感を持つ「合成樹脂PVC(プラスチック素材)」の湯たんぽに切り替えることも検討してはどうでしょうか。
PVCの湯たんぽはドイツの「ファシー(Fashy)」というメーカーがとても有名です。
ネット上では「ゴム」と紹介しているサイトもあるのですが、ファシーの湯たんぽはゴムではなくPVCでできています。
原産国のドイツではもっとも一般的な湯たんぽのメーカーだそうで、やわらかいふんわりした使い心地と耐久性をもつ色々なデザインの商品を販売しています。
PVCですからもちろんゴムの独特のいやな臭いはありません。
そのかわりお湯を入れると若干プラスチック系の臭いがあるようですが、ゴムに比べたら気にならない程度の匂いです。
せっかくゴム製のを買ったのに臭いがだめで今回は残念でしたが、湯たんぽ自体は布団を温める非常にエコで有効な暖房器具です。
せっかくつかいはじめた湯たんぽをこの一回であきらめるのは、その恩恵を考えるとあまりにもったいないです。
ですからゴムの臭いが本当に嫌でたまらないというのであれば思いきって私なら買い換えると思います。
まとめ
ゴムの臭いは陰干しで徐々に目立たなくなりますが、素材そのものの臭いですので、まったく消えるような裏技はありません。
どうしても苦手だという場合には、ゴムと似たような使い心地のPVC製の利用も検討してみてくださいね。
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