忘年会、新年会など宴会シーズンは急性アルコール中毒で病院に搬送される人の数が多くなるのだとか。
人が集まればお酒がつきものですが、自分の限界を知らないで飲みすぎてしまうのは困ります。
うちの夫も昔は泥酔して帰ってくることが多くて大変だったんです。
急性アルコール中毒は放っておくと亡くなるケースもあるそうですから、そのまま寝かしておくのではなく、一応周りの人間が見ててあげないといけません。
そこでこのページでは、同じ泥酔でも「危険な」状態と、「大丈夫な」状態の、一応の見分け方をお伝えします。
自力で帰ってきたのなら、そうそう心配する必要はないかも知れませんが、誰かにつれて帰ってきてもらったときには、特に注意深く見守ることが必要です。
急性アルコール中毒の症状
アルコールが入ると怪我も心配です。
家族としてははた迷惑な話ですが、本人にいくら言っても飲みたい人は飲みたいものなんですよね。
うちのは、飲んでほろよいでソファに寝ていてトイレに行ったら貧血を起こし、意識を失って顔面から倒れたことがあります。
顔面血だらけで救急車呼びました。脳溢血かと思って怖かったですよ。
結局、飲むと脱水症状を起こしやすいのですが、脱水で血液の流れが悪くなり、脳貧血を起こしたとあとで病院で言われました。
鼻を骨折して完治に時間がかかりました。>>その時の記事
なのでほろ酔いだからと油断しないほういいですよ。
お酒で怖いのは、急性アルコール中毒もそうですが、このように怪我や他の病気が発症することもあるという、それがやはり油断ができません。
症状ですが、酔い方はアルコールの血中濃度によって6段階に分けられています。
少量のアルコールなら顔が赤くなったり、陽気になったり、ほろ酔いで気持ちがいいという、良いお酒ですよね。
それが「爽快期」「ほろ酔い期」で初期段階になります。
その後、だんだんとアルコールの血中濃度があがるにつれて、脳や神経系統や筋肉が麻痺してくるようになります。
「酩酊初期」
→気が大きくなる
→大声で
→おこりっぽくなる
→歩くとふらつく
「酩酊期」
→千鳥足になる
→何度もくりかえして同じことを言う
→呼吸が早くなる
→気持ち悪くなる
自力で帰ってこられたのでしたら恐らく救急車の心配をせずにいても大丈夫ですが怪我をしてないかはチェックしてください。
頭にたんこぶができていたり、血を流しているようだと危険です。
また怪我してなくてもお風呂に入るとかはお風呂場での事故が怖いのでやめておいたほうがいいですよ。
臭くてイヤかも知れませんが、そのまま衣服を緩めて寝かしておくといいと思います。
吐くかも知れないので、洗面器かバケツも用意しておきましょう。
それからトイレを間違えちゃったりすることもあるので、変なところで用を足さないように、立ち上がったらどこへ行くのか見てたほうがいいです。
飲めるようだったら、水とかポカリとか自分で飲ませましょう。
次ぎの段階が「泥酔期」です。
こうなると
→まともに立てない
→意識がはっきりしない、朦朧としている
→話していることがめちゃくちゃになる
といった状態になります。
この前の段階の「酩酊期」では、まだ一応まともに応答します。
それだったら大丈夫ですが、泥酔期になると、脳にだいぶアルコールが回っていますから、言葉にならない言語を発するようになります。
この辺りから、自分のことが分からなくなっていますから、寝てしまってまず心配なのは嘔吐ですよね。
ウエっとなったときに、自分の吐しゃ物で窒息しないように、寝かせるときには、横向きにしましょう。
救急でいう「回復体位(リカバリーポジション)」というポーズをとらせます。
☆右向きに寝かす
☆右手を前に投げ出し、左手をあごの下に敷いて支えます
☆上側の足を前に出します
こうすることで、吐瀉物が詰まってなくなる危険が減ります。
【注意】
枕はしないでください
右向きというのにも理由があって、胃からの吐瀉物が逆流しないのが右なのだそうです。
温かくして、一人にしておかないように。
一番怖いのがこれよりアルコールの血中濃度が高い昏睡期と言われる状態です。即救急車を呼んでください。
急性アルコール中毒の症状 いびきは危険?
昏睡かどうか確認するために、叩いたりして反応をみましょう。
いびきをかいていても、昏睡か、ただ寝ているだけの場合か、見ただけでは分かりません。
いびきは仰向けで寝ていて筋肉機能の麻痺で舌がのどに落ちこむときに出ます。時々息が止まることもあります。
この時の状態が、ただ寝ているだけであれば、叩いたりゆすったりしたときに
ああ?うーとか、寝ながらでも反応します。
その場合は昏睡には陥っていませんので、横向きにすると呼吸も楽になるはずです。
私などは拳固で肩とか叩いたりしたこともあります。割と強くしないと反応しないので。 肩甲骨のあたりとかも、割と反応を取りやすいそうです(救急コースで習いました)。
ですが反応がないようでしたら、勇気を出して救急に電話したほうがよいかも知れません。
うちの夫もここまでには酔ったことがありません。とにかく思いっきり叩いて、何の反応もなかったら救急車を呼んだほうがいいと思います。
急性アルコール中毒で救急車を呼ぶかどうかの判断は・・・
→思い切り叩いても反応しない
→おしっことかうんちが出てしまう
→呼吸はしているが、異様に深い
→手足が痙攣している
→口から泡を吹いている
意識はあるけれど、救急車を呼んだほうがいい場合もあります
→がたがたと震えが止まらず、温かくしてあげても寒い寒いと訴える
※昏睡の人も手足を無意識に動かすことがあります。
動いているから大丈夫ということではなく、叩いて反応しなければ危険です。
その間にも、横向きでリカバリーポジションを取らせておいて、呼吸が止まらないか近くでよく観察していることが大切です。
まとめ
酔っ払った家族を介抱するのも寝不足になるしで本当に迷惑きわまりありませんが、何か起きてからでは大変です。
様子をよく見て必要であれば救急車を呼ぶ勇気も必要です。
こんなことで呼ぶなんて!と叱られるかも知れませんが、命には代えられませんので・・・・
ちなみに救急車を呼ぶか判断つかなかったら救急相談に電話しましょう。
東京都(23区内) #7119または03-3212-2323
東京都(多摩地区) #7119または042-521-2323
全国の共通番号はありませんが、検索で「救急相談 ○○(お住まいの地域)」でひっかかるはずです。
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