自分でもしかしたら機械性蕁麻疹にかかっているのではないかと見当がついても
病院に行くのは時間もかかるしお金もかかるしで、できれば市販薬で済ませたいと考える人も多いと思います。
ところが本当に機械性蕁麻疹だとしたら、市販薬だけではもしかしたらよくならないかも知れません。
今日は実際に機械性蕁麻疹と長年つきあってきた患者の立場から、体験的に薬との付き合い方がどういったものだったかお伝えしようと思います。^^
専門家ではありませんので体験談のひとつとしてご参考にしていただければ幸いです。
機械性蕁麻疹は市販薬でもいい?
機械性蕁麻疹で病院にいくと抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤、そして痒みがあまりにひどいばあいにはステロイド剤を処方されます。
一方、市販のお薬を試したい人は、抗ヒスタミン剤の含まれた「蕁麻疹に効く」と書かれたものを、薬剤師さんと相談して購入することになると思います。蕁麻疹だけではなく花粉症やアレルギー性鼻炎にも効くようなタイプのお薬です。
その市販薬が効く効かないは個人差がありますし、私は実は市販薬を蕁麻疹用に飲んだことがないので分からないのですが、抗ヒスタミン剤が入っているものでしたら痒みが治まる可能性はあると思います。
ですが気をつけたいのが機械的蕁麻疹の特性です。
日常のあらゆる動作で痒みが出るタイプの蕁麻疹ですから
触る
ぶつかる
掻く
下着をはく、
時計をつける
などなど、本当に日常生活でなにげなくやっていることが刺激になり、痒みがなかなか引かない可能性があります。
だから市販のお薬が効いている間はもしかしたら痒みが静まるかもしれないのですが、
薬の効果が切れたころに、また最初の発症と同じように痒みやみみず腫れが戻ってくることが多いので注意しなければならないんです。
蕁麻疹には急性と慢性と、症状がどれだけ長く続くかによって大まかに二種類に分けられますが、あなたの蕁麻疹がもし本当に機械性蕁麻疹だとすれば慢性蕁麻疹になります。
慢性なので、症状が出ては消えるといったことを何ヶ月も、ときには何年も繰り返すため、長期的な治療が必要になってきます。
そうなると市販薬は、飲み続けてもいい期間が通常5-6日ですから、買い足しながら。。。ということになりますよね。
それは内臓への負担も考えて自己判断ではしないほうがよいと思います。
いままだ検査もしておらず、ネットの情報だけで「機械性蕁麻疹ではないか」と自分で思っているという状態でしたら、
万が一別の原因で機械性蕁麻疹のような症状が出ているという可能性もありますし
私は、まずは病院で検査して、医師と今後の治療についてきちんと話をすることがベストのような気がします。
機械性蕁麻疹で病院に行ったあとは?
病院で受けられる機械性蕁麻疹の「治療」は、痒みなどの症状に対してになります。
というのも機械性蕁麻疹は、症状が出る理由(物理的な接触や刺激)は非常に分かりやすい反面
そもそもなぜその蕁麻疹になったのだ?という根本的な原因は多くの場合、分からないからです。
環境やストレス、もともと持っていた疾患、食物、などなどあらゆる原因が複数作用して起こっていると考えられていますが
あなたの蕁麻疹が「なぜ」発症したかは、どんなに血液検査をしても分からないかも知れませんので、がっかりしないよう今から心の準備をしておきましょう。
この蕁麻疹が「機械的蕁麻疹かどうか」の検査は、皮膚描記法という、いわば、皮膚をペン軸のような丸いもので軽く擦るなどして様子を観察することで判断されるようです。
気になる症状が他にもあったら必ず医師に相談してください。
私の場合、病院に行ったときにすでに腕に顔に線が出ていましたから、すぐ「蕁麻疹」と診断されましたが、
「慢性」「急性」は初回の診断でははっきりしません。
まずは抗ヒスタミン剤など処方された薬をきちんと飲み、症状が治まるかどうか様子を見ることになると思います。
もしかしたらあなたの蕁麻疹は突発性のもので、薬を飲んで完治する可能性もありますから、まずは処方された薬を飲んで様子をみることです。
一方、人によっては最初に処方された薬が効かずに痒みが収まらないこともあります。
その場合は違うタイプの抗ヒスタミン剤をひとつずつ試しながら痒みが収まってくれる薬をみつけていくということになります。
私の場合は、最初に処方された薬がだんだんと効かなくなったため、ジルテックという抗ヒスタミン剤に切り替えました。
ジルテックも他の薬も、いわゆる「抗ヒスタミン薬」のたぐいはほとんどが眠くなる副作用がありますので、
例えば車の運転をするような仕事をされている方は、そういった事情も含めて医師と相談してください。
機械的蕁麻疹の治療は医師との疎通がとても重要なんです。
機械性蕁麻疹の治療に重要なのは?
自分の症状に合った薬を飲み、症状を軽減するということをお話しましたが、その際、病院選びはとても大切だと私は痛感しています。
我が家は日ごろからお世話になっている内科医がいて、蕁麻疹が発症したときもその医師に薬を処方してもらいました。
途中でジルテックに切り替えてもらったのがとても効果があったので、
ジルテックさえかかさず飲んでいれば完治するものと、盲目的に信じていました。
今だから言えるのですが、慢性蕁麻疹の場合、薬だけに頼ってもおそらく体の状態はかわりません。
薬をやめるとまた元の痒い状態に一気に逆戻りするからです。
薬は症状を軽減するためには飲まないとつらいものですが、ストレスや食べ物や環境を改善することで
体質そのものを変えていくことが、薬と並行して必要だということなんです。
ですので医師を選ぶときに、私の通った内科医のように、窓口で言えば処方箋だけを発行してくれるようなお医者さんではなく、
親身になって、薬を「だんだんと止める方向」でアドバイスをしてくれるお医者さんが見つかればベストだと思います。
あとはきちんと定期的に内臓に変化がないか検査をしてもらうとよいと思います。
私が処方されていたジルテックは第二世代の抗ヒスタミン薬で、副作用の心配も「ほとんどない」とは言われていますが、薬は薬です。
長期にわたって飲んだので内蔵へのダメージはあったと思います。
医者のいうことだから間違いはないのだと、処方だけ出してくれるなら体に悪いことはないだろうと、盲目的に薬に頼ってしまったので結果的に気づいたときには体がボロボロになっていました。
そうならないように、薬を飲む意味(かゆみや症状を抑えるだけ)を自覚しておいて、医師と相談しながら、徐々に薬に頼らない方向で完治を目指しましょう。
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