ノロウイルスに子供がかかってしまうと嘔吐と下痢で家中が大変なことになります。
他の兄弟や家族も数日中には発症というパターンが多いですが、その悪循環をくりかえさないためにも具体的にどんな手順で消毒や吐しゃ物の処理をしたらよいか、説明していきます。
目次
ノロウイルス感染したときの嘔吐の処理方法は?
ノロウイルスは吐しゃ物や便に大量のウイルスが混じっているので二次感染しやすいウイルスです。
感染者の便1gで100万人の人をノロウイルスに感染させることができるくらい大量なウイルスが混じっていると聞いたら、安易に無防備にはやっていられませんよね。
他の家族が感染していないときは、感染したお子さんだけ別の部屋に隔離して、看病する大人ひとりがその部屋を出入りするようにしてください。
部屋を出入りするときには、自分にウイルスが付着していますので、汚物のあるあたりを歩いた靴下は脱ぎ、手指も石けんですぐ洗い流すようにしましょう。
ことに小さい兄弟や高齢者と同居している場合は、生活の隔離は重要です。
ウイルスは吐しゃ物を扱うときにも飛散しますから、片付けるときは静かに行動しましょう。
空中を浮遊するウイルスを吸い込んで感染する恐れがあります。サージカルマスクをして使い捨て手袋をはめ、
捨てても惜しくない服装で挑みましょう。
洋服は捨てないでも、のちほど塩素で消毒しますから、色落ちは覚悟してください。
アクセサリー類は(指輪もです!)すべてはずしておきましょう。
ノロウイルス感染!汚物処理で用意するもの
○ 大量のペーパータオル
○ ウェットティッシュ
○ 使い捨てビニール手袋
○ サージカルマスク
○ バケツ
○ 洗面器
○ 中サイズのビニール袋 あるだけの枚数
○ 大き目のゴミ袋 あるだけの枚数
○ ペット用使い捨てシーツ
または
○ 介護用尿もれシーツ
○ 希釈した消毒液 2種類 (次の章で作り方がわかります。スクロールしてください)
○ あればスチームアイロン(またはアイロンでスチーム機能のあるものでOK)→布団やカーペットの消毒に使います
寝かせる布団やベッドの上にペット用シーツ、または介護用尿漏れシーツを敷き、布団やベッドの中に吐しゃ物がしみこまないようにしておきます。
ペット用シーツが手元にない場合は、ゴミ袋を切ってシーツの下に敷きましょう。
次に消毒液の作り方です!
ノロウイルスに効果的な消毒液の作り方と濃度
塩素系漂白剤の希釈剤を作りましょう。
用意するもの。
○ 500mlのペットボトル 2本以上
○ スプレーボトルにも1本作っておくと便利です
○ 計量スプーン
○ 水
○ キッチンハイターかハイター (塩素系漂白剤)
※ワイドハイターは酸素系ですから違います!
キッチンハイターやハイターにはノロウイルス撃退に効果のある「次亜塩素酸ナトリウム」がおおよそ5%含まれています。
二種類の濃さの希釈液を作りますので
500mlのペットボトルを最低2本用意。
1.吐しゃ物に直接かける用→次亜塩素酸ナトリウム1000ppm液
ペットボトルをよく洗い、キッチンハイター(ハイター)を10cc入れ、残りを水で薄めます。
10ccは小さじ2杯の量です。
吐しゃ物や使い捨て手袋、衣類などを処分するときに使います。
2.洗濯や家の中の消毒に使う用→次亜塩素酸ナトリウム200ppm液
同じく中身をよく洗ったペットボトルにキッチンハイターを2cc入れます。
2ccは小さじ半分弱です。 (小さじは1杯5cc)
残りを水で薄めます。
バケツにも、200ppmの消毒剤を作って用意しておきます。洋服の消毒用になります。
キッチンハイター・ハイターを使うときの注意
洋服やカーペットなどの布物が色落ちしてしまいます。
一度脱色したものは元に戻せません。
臭いがきついこともありますので、換気をまめにするようにしてください。
金属の腐食の原因となることがあります。
ノロウイルスに効果的な市販の消毒液おすすめ
キッチンハイターのかわりとして、もっと安全な消毒液もあります。
これだとお子さんがうっかり触ったり口に入れてしまっても安心です。
漂白性が無いので、カーペット、カーテンや衣類に吹き付けても白くなることはありません。
汚物の処理用
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もちろん急な場合にはキッチンハイターなど家にある塩素系漂白剤を使用してくださいね。
ノロウイルス感染による嘔吐の処理方法
自分は使い捨て手袋をはめ、マスクをします。
吐しゃ物よりお子さんを優先してください。吐いたものや吐物がついた衣類にはペーパータオルを何枚かかぶせておきます。
子供が落ち着いたら、服を脱がせウエットティッシュで顔や手などふいてあげましょう。水分補給も忘れずに。
塩素の消毒剤は肌には悪いですから、お子さんを拭くときには使わないように。
ペット用シーツが手元にない場合は、ゴミ袋を切ってシーツの下に敷きましょう。
脱がせた服は捨てるか、消毒液の入ったバケツに入れておきます。洗濯機には入れないようにしてください。
大き目のビニール袋を洗面器に被せて、その中に4-5枚のペーパータオルを入れて置きます。
嘔吐しそうになったら、子供を膝に乗せて自分と同じ方向に座らせます。
片手でお子さんのおでこを支え、もう片方の手で洗面器を持つという体制で臨みましょう。
汚れたペット用シーツは都度汚れを広げないよう静かに包んで、ビニールに密封して捨ててください。
床や布団に嘔吐物が付着したときには、ペーパータオルを何枚か重ねたもので、こすりつけないように外側から内側に向けて静かに汚れをすくい取ります。
※注意 時間をかけすぎると吐しゃ物が乾燥してウイルスが飛び散る可能性がありますので、素早く行ってください。
何度かペーパータオルを取替え、吐しゃ物を拭い取ったあと、きれいなペーパータオルを敷いて消毒液(200ppmのほう)を吹きつけ、10分後床をふき取ります。
嘔吐物は想像以上に部屋に散らばっていることがあります。高い位置から嘔吐したときには、広い範囲で消毒をしてください。
吐しゃ物がついたシーツは消毒液に浸し、敷いてあったゴミ袋は捨てて、新しいもののに都度取り替えます。
汚物はすべてビニール袋に入れ、汚物用消毒剤をひたひたにして、固く口をしばり、のちほど燃えるゴミに出しましょう。
処理後はお母さんはできればシャワーを浴びましょう。