朝目覚めて起きようと体を動かしたら突然目の前がグルグルと回転しはじめて、びっくした経験はありませんか?
天井とか壁が本当に「回転」して見えるんですよね。
このタイプの眩暈は「回転性めまい」といい、私もたまにですが起こるんです。
最初はびっくりしましたが、寝起きに発生するのが不思議です。
そこで今回は、寝起きに発生する「回転性めまい」について私なりに調べたことを、分かりやすくまとめましたので是非ごらんください^^
寝起きにめまい・・・回転しているときは何が起きているの?
私の場合は、目の前が結構派手にグルグルと回っているわりには、気持ち悪くなりません。
そして、そのまま目をつぶってしばらく様子を見ていると、いつの間にか収まっています。
平衡感覚の仕組み
そもそも人間の平衡感覚は、「耳」の器官が請け負っていることはよく知られていますが
具体的には耳の中の「耳石」と「リンパ液」が小脳と連携して体の位置を把握しているそうです。
【耳石】というのは内耳の「前庭」という部分にある小さな石で、体が傾いたときに傾いた刺激をその下の「感覚細胞」に送る役割があります。
【リンパ液】は前庭の隣の三半規管の中にあり、水の入った入れ物を回転させると水も回転しますよね?それと同じように体が回転したりしたときに一緒に回転し、これも細胞に信号を送ります。
これらの刺激を脳が受けとり、どの程度からだが傾いているのかとか、回転しているのかを判断するわけです。
回転性めまいの原因で考えられるのは?
ところが、本来なら「前庭」という器官にいるべき【耳石】が、何かの原因で、その隣の三半規管のリンパ液に入り込んでしまうと、耳の中が混乱を起こします。
リンパ液の中で耳石が動いて、勝手に感覚細胞を刺激してしまうのです。
つまり、はがれた耳石のせいで、リンパ液が波をたて、自分の体勢とは異なる平衡情報を脳に送り出してしまうため、脳が混乱してめまいが起こるんです。
これが、朝目覚めたときに起こる「天井グルグル」のめまいでもっとも多い原因なんだそうです。
この耳石がはがれたせいで起こる回転性めまいのことを【良性 発作性 頭位めまい】といいます。
原因となる【耳石】は、なんと100万分の5メートルという、小さな小さな塊で、炭酸カルシウムという成分でできています。
数百もの小さな耳石の集団が本来なら「前庭」に位置しているのですが、なにかの拍子にぽろっと三半規管に入ってしまうということなんですね。
それを読んで、スノードーム中の雪が舞い散るようなイメージを持った私ですが、
こんなに小さな石ひとつで、ぐわんぐわん目の前が回ることになるなんて、人間の体の精密なつくりにとても関心しました。
【良性発作性頭位めまい】かどうかはある程度自分でも判断できそうです。
2.耳鳴りや聞こえにくいなどの、他の症状がないこと
3.強い吐き気がないこと
耳鳴りや強い吐き気があったり、ずっと回転が収まらなかった場合には、別の原因を疑ったほうがよさそうです。
【良性発作性頭位めまい】の場合であれば、リンパ液の耳石が溶けてなくなるか、
医者の指導のもとで、耳石をリンパ液から追い出すための運動もありますから、治らない病気ではありません。
いずれにせよ、めまいが心配な人は、一度医者にみてもらうべきだと思います。
回転するめまいは何科を受診?
めまいには回転性めまいのほかにも「浮動性めまい」という体がふわふわするようなめまいもありますが、いずれの眩暈も、かかるとすれば耳鼻咽喉科、もしくはめまいの専門医がいるところがおすすめです。
めまいの専門医については「日本めまい平衡医学会」という学会があって、
https://www.memai.jp/のホームページに、この学会が認定しためまい専門医の一覧がありますので、探すのに一番手っ取り早いでしょう。
めまいの原因はそれこそ人によって千差万別で、
☆パソコンやスマホのやりすぎ
☆肩こり
☆更年期障害
などなど、私にも思い当たる節がたくさんあります。
最近寝不足だなぁ・・・・とか、最近疲れているなぁ・・・といったときに起こる眩暈は、体からのSOSサインですから、無視して無理な生活を続けて悪化させないよう、
休むときはしっかり休むとか、
睡眠不足なら眠れない原因を改善するとか、
眩暈だけにフォーカスせずに、体全体の問題として自分をいたわらないといけないことなのかなぁ、と思います。
いずれにしても眩暈が続く場合は軽視せずに、重大な病気が原因でめまいの症状が出ることもありますから、あまり先延ばしにしないで病院で検査してもらうようにしてくださいね。