お歳暮をちょうど用意するところだった!というタイミングで、その方から喪中はがきが届いたらびっくりしますよね。
お歳暮はお祝いの品ではありませんから、喪中の方へ送ること自体は問題ありません。
ですが送り状はどうでしょう。日ごろ感謝をしているお礼に添える形で、なくなった親族のことに触れるべきか悩みませんか。
喪中の人へのお歳暮 送り状にお悔やみの言葉を書く?
お歳暮と喪中はがきの時期はほぼ同時ですから、たまたまお歳暮を贈ろうとしていた時に相手から喪中はがきが来ることもあるでしょう。
送り状をいつも送っている場合、ふつうであれば相手のことを気遣ったり、ちょっとした近況報告のようなことも含めて、お歳暮を送りましたというような内容を書くと思いますが
喪中だということを知りながら、何もそれについて触れないで送り状を出すのも何だか心苦しいですよね。
かといってお歳暮の送り状にいわば「喪中見舞い」のような兼ね合いを持たせては、それもおかしいのではないかとも考えませんか。
そこで調べたのですが、やはり「送り状」と「お悔やみ」は分けたほうがよさそうなんです。
その理由は、お歳暮の意味と送り状の役割です。
お歳暮は、お世話になった人に対して感謝の気持ちを形にした贈り物ですよね。
そして送り状は相手にお歳暮を贈りましたよ、ということを知らせるものです。
相手が喪中であることと、自分の感謝の気持ちは別のものなのです。
ですから今回のような場合は、お歳暮はお歳暮として送り、お悔やみは別の形で述べるというのが一般的のようです。
つまり送り状はあくまで「お歳暮が届きます」ということをお伝えするものですから、ここはあえて喪中についてはふれず、いつもどおりの内容で送り状を書くことをおすすめします。
そして松の内があけてから寒中見舞いでお悔やみを述べるというのがいいでしょう。
喪中の人へのお歳暮の送り状 マナーは?
送り状の内容はいつも書いているとおりで構いません。
ですがやはりその方が喪中ということを知ったうえでの送り状ですから
相手の気持ちを配慮して「おめでたい」とか「お祝い」とか、「家族みなさんで」とか、そのような文言は控えたほうがいいと思います。
例えば「皆様お変わりございませんか」「幸多き新年をお迎えになりますよう心からお祈り申し上げます」
といったような内容ですよね。
このように賀詞やおめでたい言葉は、今回は相手の気持ちを考えて書かないようにしたほうがよいということです。
喪中の人へのお歳暮 のしのマナーは?
喪中の方へのお歳暮にも熨斗はつけます。
ただし通常は紅白の水引があるところ
☆水引の印刷されていない無地ののし☆
になりますので、手配するときに相手が喪中であることを伝えて、無地の熨斗をつけてもらいましょう。
表書きは「お歳暮」です。
喪中の人へのお歳暮 送る時期は?
そしてお歳暮を贈る時期なのですが、基本は通常のお歳暮と同じで、いつもその方にお送りする時期で構わないです。
ただしご親族が亡くなったばかりで、年内に四十九日が明けない場合には、お歳暮は送らずに控えたほうがよいというのが一般的です。
四十九日が終わるまではやはりご家族の気持ちも落ち着きませんし、実際に色々な手続きも多くて、心情的に贈り物を受け付ける気持ちではないだろう、という配慮からです。
その場合には、先ほど触れた「寒中見舞い」に贈り物を添えるという形でお悔やみと品を届けるといった方法もありますので、参考にしてください。
まとめ
簡単にまとめますと・・・・
☆喪中の人へのお歳暮は贈っても構わない
☆送り状には喪中であることには触れず、
☆お悔やみは寒中見舞いで述べる
ですね。
お役に立ちましたでしょうか。
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