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喪中の人への年末年始ご挨拶のマナー。お歳暮お年賀、寒中見舞いの常識は?

年末になって、お歳暮や年賀状をやりとりしている人から喪中はがき(=年賀欠礼はがき)が届くことがありますが、
その場合喪中はがきを受け取った私たちは、先方に失礼にならないように、どんなことをして何に気をつければよいのでしょうか。

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喪中はがきが届いたらなにをすればいい?

A. 電話でお悔やみの言葉を述べる
B. または、喪中見舞いをはがきですぐに送る
C. もしくは松の内が明けてから、寒中見舞いをはがきで送る

電話をかけてかえって迷惑になるのではと心配な人は、喪中はがきの返事として
喪中見舞い
または寒中見舞い
を出しましょう。

では以下でそれぞれどのような意味があるのか見ていきます。

ポイント!

【喪中見舞いや寒中見舞いのはがきや切手は?】

通常の官製はがきを使います。

切手は弔辞用のものではなく、普通の切手を使いましょう。

あまった年賀はがきを利用しては絶対にいけません。

喪中見舞いの文例

喪中見舞いを送る時期にとくに決まりはありません。

喪中はがきは11月末前後に届くことが多いのですが、すぐに返事を出して遺族を慰めたいといった場合に、喪中お見舞いのはがきを遺族に送ります。

ここでは2パターンの文例を載せましたので参考にされてください。

○ 喪中はがきが届いたとき、すでに故人が亡くなっていることを知っていた場合(葬儀に参列したなど)

(1) 喪中御見舞い申し上げます
(2) 挨拶状に対するお礼
(3) 慰めと励まし
(4) こちらからも年賀状を遠慮すること例:
喪中御見舞い申し上げます
このたびは丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございました。
○○様がなくなられてから○○ヶ月になりますね。
寂しさも少しずつ和らげばと心よりお祈り申し上げます
喪中でいらっしゃいますので新年の挨拶は控えさせていただきます。
○○様におかれましてはお体を大切に、新しい年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます。

○ 喪中はがきを見るまで亡くなったことを知らなかった場合

(1) ご挨拶状を頂いた御礼と、ご不幸を知らずにいた失礼をお詫びする
(2) お悔やみの言葉と励ましなど
(3) こちらからも年賀状を遠慮させて頂くこと例:
喪中御見舞い申し上げます。
このたびは丁寧なご挨拶状をいただきまして、誠にありがとうございました。
お手紙で初めて ○○様のご逝去を知りまして、存じ上げずに大変失礼しましたことをお許しください。
お悔やみを申し上げますと共に、○○様のご冥福を心からお祈り申し上げております。
喪中でいらっしゃいますので、新年の挨拶は控えさせていただきます。
どうぞお体を大切に新しい年をお迎えになられますよう心より申し上げます。

寒中見舞いの文例

寒中見舞いは松の内〔1月7日(関東)1月15日(関西)〕が明けてから送る挨拶状です。
寒中見舞いは喪中の方への挨拶以外にも使えますが、
喪中の方に送る場合は、「明けましておめでとうございます」などの、慶びの文言は入れないように気をつけます。

(1)寒中お見舞い申し上げます。
(2)年頭の挨拶を失礼させていただくお詫び
(3)相手の健康を気遣う文言

寒中御見舞い申し上げます。
*ご服喪中と知り*、年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました。
ご家族の皆様はお寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします。
謹んで哀悼の意を表します。
厳寒の折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

故人がなくなったことを知っていた場合には、
*ご服喪中と知り* → ご服喪中でいらっしゃいますので などに差し替えてください。

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お香典(御仏前)を送りたい場合

あとから亡くなったことを知った場合、*お香典(御仏前)は基本的に渡さない(送らない)くても失礼にならないとされています。

*ご香典は故人の四十九日が済んでいない場合。それ以降は表書きを御仏前にします

ただ気持ちの問題で、どうしても差し上げたいとなったときには、下記のようにしましょう。

○直接訪問する場合
かならず事前に訪問をしていいかどうか確認したあとで、
「御仏前」を包み(香典と同等の金額で)お悔やみを述べに行きます。

○遠方の場合
「ご逝去を存じ上げず、誠に失礼いたしました」という内容を含んだお悔やみ状と「御仏前」を、現金書留で送ります。

注意

喪中であるお相手は、御仏前として現金をいただいてしまったからには「お返しをしなくては」という気持ちになります。
現金ではなく、お線香などの、ご遺族に気を遣わせない品物を送ることもできます。

また訪問をされる側にとって、家族だけで葬儀を済ませたかった事情があるはずですので、訪問をしてお線香をあげに来てもらうということ自体が負担と感じることがあります。

かえって余計な心遣いをさせてしまうかも知れないということも考慮して訪問するかどうか決めましょう。

ふつうは、喪中見舞いや寒中御見舞いを出すだけで十分気持ちは伝わるはずです。

年賀状を出してしまったあとに先方から喪中はがきが届いたときは

行き違いで年賀状を出してしまったこと、お悔やみが遅くなったことの非礼を寒中見舞いのはがきで詫びます。

この場合の寒中見舞いの文例

(1)寒中お見舞い申し上げます。
(2)新年のご挨拶をしたお詫び
(3)相手の健康を気遣う文言

寒中お見舞い申し上げます。
○○様ご逝去のこと、存じ上げなかったとはいえ、新年のご挨拶を申し上げ失礼いたしました。
遅ればせながら、謹んで哀悼の意を表します。
寒い日が続きますが、皆様お身体を大切にお過ごしください。

喪中の人へ年末のご挨拶

喪中の人へお歳暮を送ってもよい?

お歳暮は、一年間お世話になったことにたいしての御礼の気持ちを表す贈り物ですから、贈っても差し支えありません。
その場合、四十九日が終わってから届くように手配します。

のし(熨斗)は通常のものは使いませんので注意しましょう

通常は紅白の水引のところ、喪中の方に送る場合は、水引無しの無地ののし。表書きは「お歳暮」。

四十九日が明けるのを待っているとお歳暮の時期を過ぎてしまう場合には、松の内が明けてから「寒中見舞い」として品物を贈ります。

この場合も熨斗は、水引なしの無地ののし。表書き「寒中御見舞」とします。

喪中の人へ年始のご挨拶

基本的には喪中の方の家へのお年始の訪問は控えます。

どうしても訪問をしたいという場合には、事前にご本人に了解を得た上で、松の内を明けてから訪問します。

お土産に熨斗をつける場合は、「寒中見舞い」として、無地ののしを使います。

喪中の親類の家へ集まることになっている場合のお年賀は

親類の家へ手ぶらでは行くわけにはいきませんので、お年賀という名目ではなく、お土産として品物を持っていきます。 のしはつけません。
またお年玉は子供たちが楽しみにしているものでしょうから、例年通り用意していきましょう。

年末年始はなにかと行事ごとが多いですが、あらかじめこういった知識を知っていればあとから知って慌てることもなくなりますね。

おつきあいのマナー
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