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カイロによる低温やけどを防ぐための正しい使い方 

冬にカイロを使う人も多いですが、やけどすることもあるのはご存知ですか?

袋にも「低温やけどに注意」と書いてあるんですが、気に留めてなかった人も多いでしょう。

カイロも間違った使い方をすると本当に重症なやけどになる危険性を秘めているのにもかかわらず自己流の使い方をして、いざ火傷をしてから後悔する人も多いんです。

カイロでも大変なことになるかも知れないということを知識として知っていれば、やけどで何ヶ月も治療にかかるような事態は防げます。

ということでこの記事ではカイロでの低温やけどの危険性をお伝えして、そのあと正しい使い方を一緒に確認したいと思います。

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カイロによる低温やけどは防ぐことができます!

まずは低温やけどが、「低温」という言葉とは裏腹にかなり重症なやけどである、ということから説明します。

カイロは、貼った部分からぽかぽかと温まって、じんわりと癒されるような気がしますよね。

私も腰痛がひどいときに痛い部分に使い捨てカイロを貼って痛みをしのぐことが多いです。

ところが手軽な使い捨てカイロも、使い方を間違うととんでもない大怪我につながるんです。

それは「低温やけど」です。

火傷のイメージは、熱くなったやかんの湯気や鍋の縁に手がうっかり触れて、ジュ!という感じで、高温で火傷は起こるものだと普通は考えますよね。

アイロンも危ないです。
カイロによる低温やけどを防ぐための正しい使い方 

高温のときは触っても反射的にパっと手を離しますし、経験的にすぐ流水で冷やしたりして、重症になる前で食い止めることができるのです。

低温やけどは、このような高温のやけどとは全く違って、温かくて「気持ちがよい」温度で起こります。

じんわりゆっくり、厚いステーキに火を通すのに、弱火でじっくり火を入れると中まで焼けますが、そのようなイメージです。

お料理する人だったら「スロークッカー」という家電をご存知かも知れません。とろ火でじっくりと煮込める調理器具なのですが、何時間もかけて調理するのでじっくり火が通ります^^;が、そのような感じだと思ってください。

高温でのやけどは、ほとんどの場合「一瞬」ですから、やけども表面だけのことが多く、確かに痛いですが、比較的治りやすく跡も残りにくいのですが

低温のやけどは、いま言ったように「熱い」という危機感を持ちませんから、

気づかないうちに、肌の奥深いところまで浸透してしまい、気づいたときには重症になっていた、ということが頻繁にあります。

ひどい場合は皮膚の組織が壊死してしまいますから本当に気をつけないといけないんですよ。

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カイロで低温やけどをする原因

カイロによる低温やけどを防ぐための正しい使い方 
低温火傷は、カイロなどの熱源に皮膚が圧迫されることで起こりやすいやけどです。

普通、私たちはストーブにあたったり、温風にあたったりして熱が体内に入ってきても、皮膚の下を流れる血液が熱を体のほかの部分に持っていってくれるので、熱があたっているその部分だけに熱がたまることはありません。

足湯などをすると体全体がぽかぽか温まりますが、それは足湯で温められた血液が体を循環するからです。

ところがカイロや湯たんぽを体に密着させて押し付けて使うと、その部分の血流が悪くなり、熱がこもります。

温度が50度といったら、普通に触ってしまえるような温度ですよね。

そんな低い温度でも、肌に直接押し付けるとしたら、ものの3分程度で「低温やけど」を負ってしまうんです。

ちょっと「温かい」と感じる、45度程度の温度でも6時間以上で低温やけどをする可能性があるそうですよ。

どれほど大変な火傷から想像しにくいと思いますので、こちらの画像をどうぞ。
閲覧注意の部類に入りますから、苦手な人は即とじしてください。>>低温やけどの画像検索

 

カイロの間違った使い方

画像をごらんになりましたか?低温やけどがかなり重症になるってお分かりいただけたかなと思います。怖いですよね。

カイロで低温やけどを負う原因は、カイロを正しく使っていなかったからです。

カイロのパッケージにちゃんと書いてあるのに、ちゃんと読んでいない人も多いですよね。

以下のような使い方はすべて危険ですので、もし今までやっていたら、今日からでも止めてくださいね。

×体に直接貼る

×シャツやキャミの上から長時間同じ所に張り続けそのままにしている

×腹巻やサポーターの中にカイロを入れたままにする

×靴の中に入れるタイプではない普通のカイロをブーツの中に入れて使用する

×貼ったまま布団に入って寝てしまう

これ、全部ダメですから気をつけましょう。

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カイロの正しい使い方

ではカイロで低温やけどをしないためにはどんなことに気をつければいいのかを確認します。

☆肌に直接貼るタイプのカイロ以外は、肌に直接張らない
→必ず衣類の上から貼る

☆長時間同じところを温めない
→その部分が少しでも「あつい」と感じたら温める場所をずらすか、すぐに剥がす

☆1時間に1度は肌の様子を確認
→赤くなっていたりカサカサになっていたらすぐに剥がす

☆寝るときははがす。貼ったまま寝てはだめ。
→寝てしまうと「熱い」と気づかないのでとても危険です

☆布団の中やこたつやストーブを利用しているときはカイロを使わない
→熱いところでカイロを使用すると、カイロとして使用する限度を超えた熱さになります

腹巻にカイロ用ポケットがついている商品がありますけど、あれも寝てしまったり、仕事に夢中になったりで、一ヶ所にずっとカイロをあてたままでいると危険です。

定期的にチェックして肌がいつもと違ってないか見たほうがいいですよ。

ふくらはぎとかに貼ったままロングブーツを履くとか、スキーブーツとかも気をつけましょう。

ベルトも危険ですね。

気づかないうちに、というのがとても怖いのです。

とにかくカイロを貼ったところは

圧迫させない

定期的に場所をかえる

少しでも「熱い」と感じたら剥がす

貼ったまま寝ない

ということをしっかり守って、安全に使うということがとても大切なんです。

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まとめ

今回は、冬に大活躍の使い捨てカイロも、使い方を間違えると低温やけどになる危険があるというお話をしました。

手持ちのカイロのパッケージをじっくり読んでみると色々なことが書いてありますので、一度目を通すといいと思います。

使い捨てカイロは危険物ではありません。飛行機にも持ち込める安全なものですが、私たちが使い方を守らないことで火傷する可能性はある、ということをこれからは忘れないようにしたいですね。

健康