RSウイルスが今年も流行る兆しがあるとニュースでありました。
RSウイルスは世界中どこにでもいるウイルスで、大人であれば、かかったとしても他の風邪と同じ程度で済んでしまうものですが
赤ちゃんは症状が急激に重症化することもあるので、まずはかからないように家庭での予防対策がかかせません。
このページで、RSウイルス感染症予防対策についてまとめましたので、参考にしてくださいね^^
RSウイルスの予防対策
RSウイルスは秋から冬にかけて流行するものだと思っていましたが、実は沖縄などは夏でもかかる乳幼児が多いそうです。
年ごとに流行する時期が早まっていますし、RSウイルスは冬だけのものだと思わずに、季節にかかわらず一年中かかるものだと心しておいたほうがよさそうです。
さて、RSウイルスは風邪の原因となるウイルスのひとつで、どこにでもいる普通のウイルスなのですが、大きな特徴がいくつかあります。
その一つは、感染力が強く、かかった時に体内でつくられる抗体が弱いということです。
ふつう、生後間もない赤ちゃんはお母さんからもらう抗体でいろいろな病気から守られているはずなのですが、RSウイルスは別で、母親からの抗体では感染を防げません。
生後半年以内の赤ちゃんで母乳を飲んでいても、RSウイルスには感染してしまうということが大きな特徴です。
抗体は感染するたびに強くなっていくので、大人になってから感染した場合は軽い風邪程度で済むことも多いのですが、乳幼児の場合は風邪だと思っていたら、あれよあれよと症状が重くなって緊急入院する事態になることもめずらしくありません。
RSウイルス感染症は、ほとんどの子が2歳になるまでに一度はかかるといわれています。
ですが一度かかっても体内にできる抗体が弱いために、何度も繰り返し感染してしまうのも大きな特徴です。
上のお子さんがいたりすると、家庭のなかでお互いに移しあってしまう「ピンポン感染」も起こりやすいウイルスだといえます。
そのため、一度かかったからと油断せず、RSウイルスの流行中は予防対策を続けることが大切なんです。
ことに、生後3ヶ月未満の赤ちゃんが感染した場合は突然死につながる無呼吸発作を起こすこともあるので、小さな赤ちゃんがいるおうちでは、徹底した予防が重要なんです。
RSウイルスの感染経路
RSウイルスは「飛沫」と「接触」が感染経路です。
RSウイルスに感染した人の飛沫を赤ちゃんが吸い込んだときなどに感染するのが飛沫感染です。
RSウイルスに感染している上のお子さんが遊んでいたおもちゃなどを介して赤ちゃんが感染するのが接触感染です。
接触感染は、ドアノブや電気のスイッチ、共有しているタオルなども気をつけてくださいね。
風邪を引いた家族が赤ちゃんに頬ずりしたりキスしたりして移る場合もありますから、注意してください。
RSウイルスの予防方法
予防方法をひとつずつ見ていきましょう。
1、まずは家族が風邪を引かないようにする
赤ちゃんは自分で外出できませんから、家族や周りの人からRSウイルスをもらってしまうことになります。
ですのでまずは赤ちゃんに接触する大人が風邪をひかないことが一番の予防です。
また外からウイルスを持ち込まないために、手洗いとうがいを徹底しましょう。
実はRSウイルスは感染力は強いですが、
☆石鹸
☆消毒用アルコール
☆家庭用の塩素系漂白剤
などに触れると感染力を失います。
なので、手洗いは必ず石鹸で行い、掃除のときには、家族がよく触るような場所は消毒用アルコールでまめに拭いておくといいですね。
2、マスクの着用
家族が風邪をひいたときは必ず飛沫防止のためにマスクを着用するようにしたほうがよいでしょう。
ウイルス自体はマスクの繊維の隙間より小さいので防げませんが、自分の飛沫を拡散させないための防止策としては効果があります。
3、乳幼児をつれて人混みのあるところへ外出しない
感染のリスクを少しでも減らすために、人が多く集まるような場所への長時間の外出は極力避けたほうがよいと思います。
4、赤ちゃんが触るものをアルコール消毒する
おもちゃなど赤ちゃんが触るものはアルコール消毒してください。
赤ちゃんの手も洗ったりきれいに拭いたりと、いつもよりマメに気をつけてあげるといいですね。
5、部屋の乾燥に気をつける
大人がウイルスに感染しないためにも、部屋の湿度を40%以下にしないようにすることが言われています。
湿度が低いと喉の粘膜の免疫力が低下して、風邪やインフルエンザなどに感染しやすくなるからです。
これから寒い時期はどうしても部屋が乾燥します。湿度計を用意して乾燥を防ぐということが予防につながりますので、面倒がらずにぜひ実行してくださいね。
部屋の湿度管理についてはこちらの記事がお役に立ちます
>>「空気が乾燥するとなぜインフルエンザに感染しやすくなるの?加湿器はやっぱり必要?」
rsウイルスは空気感染する?
RSウイルス感染症は、感染している人が咳やくしゃみをしたときに飛び散る飛沫を吸い込むことで感染する「飛沫感染」
それから、
感染している人と接触したり、ウイルスがついているドアノブやスイッチなどを触ったり、なめたりすることで感染する「接触感染」が感染経路です。
とかくウイルスというと空気中に飛んでいるようなイメージもありますが、RSウイルスが空気感染したという報告はないそうです。(参照:構成労働省のホームページより)
ですが他のウイルスも赤ちゃんにとっては大敵です。特にインフルエンザは空気中に浮遊するウイルスを吸い込んで感染する可能性もありますので、外からウイルスを持ち込まないよう徹底した予防をしていきたいですね。
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