飛行機に乗ると誰でも耳に違和感を感じるものですよね。
でも、人によってはそれが我慢できないほどの激痛になることがあります。
なったことがある人ならどんなにつらいか分かりますよね^^;
飛行機の中では耳抜きをされる人も多いようですが、耳抜き自体ができない場合、どうしたらいいのかと思いませんか?
そこで。今回はアレルギー性鼻炎持ちの筆者がいつも機内でやっているおすすめの予防法をお伝えしようと思います。
耳抜きは怖いのでやりません。以前耳抜きをして激痛になったからです。
ということで、早速見ていきますね。
飛行機で耳の激痛を予防するには?
飛行機で耳が痛くなるのは、体内の気圧と体外の気圧に差ができるのが根本的な原因です。
高層ビルのエレベーターで耳に違和感を感じたことのある人もいると思いますが、原理は同じで
急激に外と体の中の気圧のバランスが崩れて、鼓膜に負担がかかるために起きる症状なんです。
飛行機で耳が痛くなる理由
飛行機の中では、気圧が地上より低くなります。
そのため体の内側の圧のほうが高くなって、むくみやすくなったり、お酒に酔いやすくなったり、と健康な人でも体の不調を覚えることが多いんです。
そのなかで、気圧の変化にもっとも影響されるのが耳の中の鼓膜。
飛行機が離陸して水平飛行に入るまで、だいたい30分ほどでしょうか。
その短い間に、機内の気圧は1→0.8と、20%も低くなります。
そのとき鼓膜は、気圧の低い外側へと引っ張られ、外へ膨らむような形になるんですね。
ただ耳の中の構造上、外に膨らんでしまった鼓膜は、それほど苦労せずに元に戻ることが多いそうで
なので離陸後は、耳に違和感を感じても、痛くなるほどまでには発展せずに済む人も多いのではないのでしょうか。
問題は、着陸前です。
飛行機の高度が下がるにしたがって機内の気圧が高くなります。
せっかく機内の気圧に馴染んだ鼓膜が、今度は内側へと押し込まれることになります。
耳の構造上、こちらのほうが元に戻すのが大変なのだそうです。
着陸前に耳の不調や痛みを覚える人が多いのもうなずけますよね。
飛行機にしょっちゅう乗るような人だと、自然に耳の中の不調がひどくなる前あくびをしたりして、喉の奥の方の空間を広げてあげたり、意識的にあごを動かすなどしてこまめに耳の中の気圧を調整していたりします。
耳の中の圧を調節している「耳管」という器官が、あくびなどで開くためです。
耳の聞こえが悪いときにあくびをすると急に音がよく聞こえるようになる、というアレですね。
ということで、予防のためには、圧の調整を上手に行うことがとても重要だということがわかります。
ところが、何かの理由でこまめな調整ができないと、耳の中の圧と外の圧の差が開きすぎて手遅れになることがあります。
飛行機で耳抜きに失敗する理由
飛行機で、耳抜きをするといいという話をよく聞きますが、失敗するととんでもないことになりかねません。
よく、「鼻をつまんで鼻をかむようにするとよい」といいますが
これは、
○喉や鼻に炎症などがなくて健康な状態な人が
○鼓膜が耳の中に引っ込んでしまったとき(飛行機が高度を下げ始めたとき)
にやれば効果があります。
しかも決して鼻をかむように勢いよくやってはいけません。
耳の奥は、鼻の奥と「耳管」でつながっている構造をしています。
すると、私のように鼻炎などで鼻が悪くて鼻の奥が炎症を起こしていたら、どうなるでしょうか?
耳管の入り口は炎症や鼻水などのため、まともに機能していないですから、耳抜きをしようとしてもできません。
それどころか、むりやりやって、炎症の原因が簡単に耳の奥に入り込んでしまう可能性があります^^;
また、タイミングを考えないと大変なことになります。 離陸直後、飛行機の高度が上昇中は、鼓膜は外へ膨らんでいるわけですので、ここで耳抜きしたら・・・・鼓膜いためる可能性大アリです。
つまり
風邪を引いていたり、蓄膿症や花粉症、アレルギー性鼻炎など、鼻の中がいつも不快な人は
そもそも耳抜きは避けたほうがよいということなんです。
健康な人ても、タイミングを考えて耳抜きをしないと、鼓膜をいためることもあります。
飛行機で中耳炎にならないための対策とは?
硬膜の中と外の圧力がうまく戻せず、そのまま「中耳炎」になってしまうのが、あの【激痛】の原因です。
フライトによる中耳炎は「航空性中耳炎」と言われるもので、急性中耳炎の一種。
そのときの鼓膜は、充血した鼓膜が内側にへこんだままになっていたり、鼓膜の奥に液がたまっていたりしているそうで、
万が一なってしまったときは、耳鼻科で治療をしてもらうことになります。
そうならないためにも、是非、以下の方法を試してみて欲しいんです。
<1.ガムを噛む>
よく飴玉を舐めるといいといいますが、健康な人ならそれで効く場合もあるでしょうが
鼻の調子がそもそも悪いと、飴玉くらいじゃなんの効果もありません。
飴玉ではなく、ガムのほうがよいです。
それも着陸直前では間に合いません。
高度は気づかないうちに、徐々に下がっていきますから、到着時刻の1時間前くらいから口に入れて噛みましょう。
ガム1個ではなく、2個、口に入れましょう。
というのも、ガムを噛む目的は、口の中を動かすことによって、鼻の奥の耳管を開けてあげることですから、なるべく喉の奥を動かす目的で、大目のガムを噛む、のがおすすめです。
<2.水>
それから、水を飲む。ガムを噛んだままでいいですよ。水を飲んで、ごっくんとしてみてください。 飲み込む動作をするのが目的ですから、唾液でもいいです。
<3.あくび>
あくびを繰り返しましょう。
あくびも、大きなあくびをするように、口の奥をぎゅっと広げるような気持ちで行います。
耳の奥の方がピリピリ言えば効いている証拠です。
急に、エンジン音が大きく聞こえるようになったら、成功です。
なんども、こまめにあくびをするようにします。
<4.鼻づまり対策>
鼻のトラブルをかかえていたら、上のような対策をしても、鼓膜の圧がまったく戻らないことがあります。
その場合、医者に相談して症状にあった強めの点鼻薬を用意しておくことをおすすめします。
市販の点鼻薬でもOK。一時的に鼻のとおりをよくしてあげればよいので、薬局で相談してみましょう。
それから、鼻水が出ているときには、着陸態勢に入ったらこまめに鼻をかんで、鼻の奥をすっきりさせないとダメなんです。
そのときに鼻を強く噛むと鼓膜をいためる原因になりますので、気をつけてくださいね。
まとめ
耳を激痛から守るための対策をまとめです。
鼻の持病がある人は飛行機に乗る前に医者に相談して、鼻の通りをよくするための薬を用意しておく。
花粉症の人や、アレルギー性鼻炎の人、風邪を引いてしまった場合も同じです。
飛行機が上昇中は耳の不快感を感じても、耳抜きはNG。水やつばを飲み込んだり、あくびをしたりで対処。
到着時間の1時間前くらいから、スタンバイ。
薬などで鼻の通りをよくしておきます。
ガムを噛んだり、水やつばをこまめに飲み込んで差圧をこまめに調整。
耳抜きをしたいときには、力まず様子をみながら行う。
降下中は決して居眠りはしないようにしてください。
そしてなにより、万が一耳に激痛を感じたら、なるべく早く耳鼻科の受診をうけてくださいね。
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