夫宛に届いたお中元のお礼状を、忙しい本人に代わって妻の自分が書くことになった!というとき
どんな形式で書いたらいいのかよく分かりませんよね^^;
この記事では、ご主人の代わりにお中元のお礼状を代筆することになった人向けに、書式やマナーをまとめましたので是非参考にしてくださいね。
目次
お中元のお礼状を妻が代筆するときの形式
お礼状のはがきの種類
一般的に普通はがきを使います。
暑中見舞いと一緒にお中元のお礼の文言を入れる場合は【かもめーる】でも大丈夫です。
筆記用具
万年筆か毛筆が一番良いですが、書きなれてないと大変なことになりますので、ボールペンでもOKです。
色は黒が一般的です。
縦書きが正式です。
はがきの表と裏には何を書く?
書式は年賀状などと一緒です。
<表>
相手の住所
氏名
<表の左側に小さく>
自分たちの住所
夫の氏名
その左横に 内 自分の下の名前
自分の名前を夫の名前の左横にバランスよく書きますが、名前の上に 内 と書くのがマナーです。
内と書くことで、「このお礼状は妻が代筆しました」ということをあらわします。
ポイント!「内 ○○子」と自分の名前の上に内と書く。
<はがきの裏>
はがきの裏に本文を書いていきます。
お礼状は下記のような構成で書くのがマナーですので、ひとずつ見ていきますね。
お礼状の文章の構成
文章の組み立ては、妻が書く場合も次のような雛形にそって書きましょう。
↓
2.時候のあいさつ
↓
3.お礼の言葉
(頂いた品に対して家族が喜んでいる様子を具体的に書く)
↓
4.相手の健康を気遣う言葉
↓
5.結語(敬具・敬白など)
<1.頭語と結語>
差出人に夫の名前を書くので、「拝啓」「敬具」の組み合わせを使います。これは男性でも女性でも使える頭語と結語です。
「拝啓」「かしこ」の組み合わせは代筆としてではなく、自分の名前でお礼状を出すときには使えますが、
代筆でご主人(男性)のお礼状を書くわけですので、敬具で締めくくりましょう。
<2.お中元の時候の挨拶>
時候の挨拶は、季節感を表現するのが特徴です。
「拝啓」のあとに書く御挨拶の文例をいくつかあげましたので、使ってください。
時候の挨拶 7月に使える文例
梅雨明けの待たれる今日この頃、
空の青さが夏らしく輝きを増してきました
暑さもようやく厳しさを増してまいりましたが
うだるような暑さが続いておりますが
海や山の恋しい季節となりました
垣根の朝顔も咲き始め
梅雨も明け、本格的な夏を迎えました
こちらは梅雨が明けと同時に猛暑が続いておりますが
蝉の大合唱に夏の訪れを知るこの頃
暑さ厳しき折
涼ししげな風鈴の音が聞こえる季節となりました
ひまわりが日に日に背を伸ばすこの頃
8月初旬の時候の挨拶
立秋*を前にしてまだまだ暑い日が続いておりますが いかがお過ごしでしょうか
立秋とはいえ この頃も暑い日が続いております
今年は例年にない猛暑になりましたが お変わりございませんか
夏季休暇はいかがお過ごしでしょうか
*立秋は年毎にかわりますが、だいたい8月7日ごろです
<3.お礼の言葉>
頭語と時候の挨拶につづいて、本題の「お中元のお礼や感謝」の文言を入れましょう。
この度は美味しいアイスコーヒーの詰め合わせをいただきまして 誠にありがとうございました
本年も美味しいメロンを送って頂き ありがとうございました
家族も大喜びで早速美味しく頂いております
この度はお心のこもったお品をお送り頂きまして有難うございました
本日はお心のこもったお品を頂き 誠にありがとうございました
子供たちも大変喜んでおり 美味しく頂戴いたしました お優しい心遣い心より感謝申し上げます
※
お中元で頂いたものは「心のこもった品」といった言葉で表すのもいいですし、メロン、果物、ゼリーなど、頂いたお中元の中身をはっきり書いてお礼を書くと、相手への感謝している気持ちが伝わりやすくなります。
<4.相手の健康を気遣う文言>
お礼を述べたら、相手のことを思いやる言葉を入れます。
季節の変わり目ですので どうぞお体を大切にお過ごしください
暑さ厳しき折柄くれぐれもご自愛下さいますよう お祈りいたします
暑さは、まだまだ続くようです 皆様どうぞご自愛ください
そして、最後に、「敬具」と締めくくりましょう。
お中元のお礼状の書き方で注意事項
<句読点について>
、。 などの句読点は、あってもいいのですが
お礼状のような正式な文章には句読点をつけないというのが一応慣習となっています
<改行について>
拝啓を使うときには、そのあとの時候の挨拶を入れるのがきまりですが、
拝啓 【改行】
時候の挨拶 ・・・・・
という具合に、拝啓のあと改行をして次の行から時候の挨拶を書き始めたら
しめくくりのご挨拶【改行】
敬具
改行しない場合には
拝啓 【改行しない】 時候の挨拶・・・・・
しめくくりの御挨拶 【改行しない】 敬具
といった具合に、改行をするかしないかを頭語と結語で統一するのがマナーです。
お中元のお礼状のマナー
【お礼状はいつまでに出す?】
お中元をいただいたらすぐ書いてポストに投函するようにしましょう。
【お中元のお礼と暑中見舞いを一緒にしてもいい?】
お中元のお礼状は、頂いた贈り物に対するお礼です。
一方暑中見舞いは、暑い季節で相手を気遣っての御挨拶ですから、別として考えたほうがいいのですが
タイミング的にお中元が届いたのがちょうど暑中見舞いの時期と重なっていれば、暑中見舞いのはがきにお中元のお礼を書いて送ってもよいとされています。
暑中見舞い:梅雨明けの7月20日ごろから立秋の8月7日ごろまで
お中元の時期
東日本では7月1日から15日ごろ、西日本では8月1日から15日ごろ手配するのが一般的です。
最近は混雑を避けて6月下旬ごろから準備する人も多くなってだんだんと早まっている印象ですが、全国的には7月中に届くように手配するのが一般的です。
届いたらお礼状はすぐに書くようにしましょう。
妻の代筆で失礼ではないのか?
お礼状には贈り主の方に届いたことをお知らせして安心していただくのと、相手の気遣いにお礼を伝える役割があります。
ご主人宛でも自宅に送っていただいたということは、相手の方もご家族にも喜んでもらいたいと考えて選んだ品でしょう。
身内である妻の代筆はまったく問題ありません。
ただし、代筆では失礼にあたる送り主もいます。
例えば
重要なお取引先であったり
ご主人の勤務先の取締役などです。
こうした方からのお中元にはご主人本人がお礼状を書くべきですので注意しましょう。
必ずはがきではいとダメ?
お中元やお歳暮などをいただいたときのお礼は、メールやファックスではなく、はがきでするのがマナーです.
ただ、はがきは直接お礼をいえない代わりの略式という位置づけですので、
もしもご主人が先方とすでに会って、その時にお礼を言っているという場合は、はがきでのお礼はいりません。
まとめ
お中元のお礼状を夫の代筆で書くときのマナーや書き方をご紹介しました。
縦書きが苦手な方も多いですが、大きさをそろえようとするのではなく、文字の中心を一本の(見えない)線に合わせることに集中すると自然とバランスよくかけるようですので試してみてくださいね。