あざやかな赤い葉のポインセチアが花屋の店頭を飾り始めると、いよいよクリスマスがやってくる、そんな季節感を感じますね。
この時期自分で買ったり、プレゼントにいただくことも多いポインセチアですが
もらってもすぐに枯らせてしまう人も実は多いのです。
ポインセチアは環境さえきちんと整えてあげれば、クリスマスが終わったあと春まで楽しめますし、来年にまた赤く色づくポインセチアを自分で育てることも可能です。
ですが、年末年始の忙しい時期ですから数日放置ということも多々あります。すると・・・・・・せっかくきれいだったポインセチアもぐったり。
実は初心者がポインセチアを枯らしてしまう原因のほとんどが、置く場所と水やりに関するものです。
逆にその2点さえルールを守って世話をすればポインセチアは初心者でも十分育てられる植物なのです。
ポインセチアの育て方で初心者が知っておきたいこと
家に持ち帰ったら、まずラッピングをはずしましょう。
水はけさえできれば鉢の部分だけはラッピングを残しておいても大丈夫ですが、葉を覆うようなラッピングは完全にはずします。
ポインセチアの赤い部分は「葉」です。
花は葉の中心の黄色い小さい部分で、花びらはありません。
枝は非常に折れやすく、折れたところから樹液がでてきてべとべとします。かぶれ易い人は気をつけてください。
万が一枝が折れてしまった!!
そんなこともよくあります。
そんな時は、切り花として使えるかも知れません。
切ったら下のほうの葉っぱを取って 30度くらいのぬるま湯に15分くらいつけます。
樹液さえきれいに取除けば水を吸ってくれるはずですので、花瓶でしばらく楽しめますよ。
ポインセチアの置き場所
ポインセチアはもともと中南米が原産なため、温度が低い場所ではすぐに弱くなってしまいます。
冬は必ず室内に置くようにし、暖房を切ったあと部屋が冷えて10℃以下になるようなところへは置かないでください。
玄関の近く、窓のそばは特に冷えますね。
日光も大好きな植物ですので、まめに鉢を動かせるのであれば、昼間は日光のあたる窓際など温度が上がる場所へ、日が落ちて寒くなる前に窓から離して寒気が当たらないようにします。
その際油断してはいけない大敵は、エアコンやガス暖房です。
エアコンの風や暖房からの温風が当たり続けると簡単に枯れてしまいますので、気をつけましょう。
車で運ぶときも、車のエアコンからの暖房が当たらないところに置いてください。
暖かい場所にまめに移動してあげる。
暖房器具の風が当たらないところにおく。
ポインセチアの水遣りの方法
ポインセチアは乾燥がきらいですが、根腐れもしやすい植物です。
根ぐされとは、いわば根っこが凍傷を起こして栄養を吸えなくなってしまう現象です。
根腐れを起こしてしまってからそのポインセチアを復活させるのは大変なので、そうなる前に異変に気付いたら、すぐに水遣りの方法を改めてください。
葉が下のほうから次々と黄色くなってきた。
ちゃんと水遣りをやっているのに、ぐったりとしてきた。
などの症状が出てきたら、水のやりすぎを疑ってみてください。
水遣りをするタイミングは、土が乾いて手で鉢を持ち上げたときに軽くなってから、すぐにたっぷりと遣ります。
水が受け皿に滲み出てきたら、必ず最後捨てて鉢の底が水にひたったままにならないようにします。
よく「週に何度水を遣ればいいですか?」という質問をききますが、回数ではなく、土を触ってみて湿ってないことを確認し、そして鉢を持ち上げてみて軽かったら乾いている証拠です。すぐにたっぷり水を遣ってください。
土はまめにチェックして乾燥しているか調べ、必要な都度水をあげます。
ちなみに水遣りの時間帯は、晴れた日の午前中がおすすめです。
夕方から夜間に冷たい水を与えてその後部屋も冷たくなると萎れる原因になります。
冬場、ポインセチアにあげるお水はしばらくおいて常温にしてからあげると、さらによいですね。
冷たい水道水をやらない。
あげすぎず、乾きすぎないよう、まめに土をチェックする。
ポインセチアが元気がない!諦める前にやって欲しいこと
せっかくきちんと世話していたつもりなのに、なんとなく元気がない!どうしよう!
○ ポインセチアの葉がしおれてきた
○ ぽろぽろと葉がおちてきてしまった
○ 葉がまるまって、花が落ちてきてしまった
葉も茎もまだ生きているようであれば、まだ元気な状態に戻せるかも知れません。
とりあえず諦めないで、下記の方法を試してみてください。
考えられるのは、
(1) 水やりが不足している
(2) 寒いところに短時間でも置かれていた
(3) 暖房の風があたっていた
(4) 過度の水やりで根腐れを起こしてしまった
(5) 病害虫がついてしまった
などが考えられます。
また原因はひとつだけなく、何通りかの原因が重なって元気がなくなってしまったのかも知れません。
まずは、元気がなくなる前、どんな方法で世話をしていたのかちょっと考えてみてください。
(1)お水が不足していませんか?
ポインセチアはもともと水をかなり要求する植物なんです。冬場は成長期ではないためあまり水をあげてはいけないのですが、土の乾燥具合をチェックせずそのまま放置しておくと、みるみる葉が内側に巻いて、ぽろぽろと葉がおちます。
上の水遣り方法を守って、きちんとポインセチアにお水をあげているでしょうか?
(2) 窓際においておいたが、日が落ちて部屋が寒くなっていた
窓から伝わって入ってくる冷気は、ポインセチアの大敵。
すぐに部屋の暖かい、暖房の風があたらない場所に移して様子をみましょう。
(3)暖房の風がポインセチアにあたってませんか?
暖房の風で、ひどいときには一晩で萎れることもあります。暖かいところが好きなポインセチアですが、温風は大嫌いなのです。
すぐに場所を移して様子を見てください。
(4) 水をやりすぎてしまっていませんか?
見ただけでは土が湿っているか乾燥しているか分からないときは、土を指で触って直接確かめるといいです。
湿っているのにさらに水をあげつづけていると、「根腐れ」を起こします。
手遅れになる前に、元気がなくなってきたら、水遣りの方法を見直してください。
水をやりすぎてしまったと思ったら、しばらく水をあげずに土がある程度乾くまで待ってから水遣りを再開しましょう。
(5) 病害虫がついてしまったようだ
葉にぶつぶつと小さな斑点がついていたり、葉を触るとなんどなくべたべたしている。
もしくは葉の裏にたくさんの白い虫がついているようだ。
このような症状があるときは、このポインセチアは病害虫がついてしまっています。
ポインセチアに虫がついてしまったら、初心者には退治が難しいので、新しいポインセチアでまた楽しむといったことをおすすめします。
ポインセチアは赤色のほかにも、ピンクや白の品種も出回っていますが、世話の仕方は同じです。
鉢植えで春まで楽しむだけならば、肥料はやらなくてもかまいません。
今年はぜひポインセチアを長く楽しめるよう、頑張ってみてくださいね。
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