お酒で視界が真っ白になったり、チカチカしたり、真っ暗になるのはなぜ?

%e3%81%8a%e9%85%92%e3%81%a7%e8%a6%96%e7%95%8c%e3%81%8c%e7%9c%9f%e3%81%a3%e7%99%bd%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%80%81%e3%83%81%e3%82%ab%e3%83%81%e3%82%ab%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%8a health

お酒を飲んで視界に異常が起きたことはありませんか?

意識はあるのに、ぼんやりと霞がかかっているようだったり、チカチカとした光で視野が遮られたり。

今まで見えていたのに視界が狭くなったり暗くなったりで急に見えなくなる経験をしたとしたら、「このまま倒れるんじゃないか」とかなり不安だったと思います。

急に目が見えなくなるって恐怖ですよね。ではいったいなぜお酒で視界が真っ白になってしまうようなことが起きるのでしょうか。

スポンサードリンク

お酒で視界が真っ白になってしまう原因は?

お酒を飲んでいる最中や飲んだあとの帰りの電車の中で、視界が真っ白になって、周りの音が聞こえなくなったり、急に吐き気や冷や汗に襲われたりしたことはありませんか?

視界がちかちかしたり、真っ暗になったり、視界が狭くなるという人もいるでしょう。

もしかしたらそれはお酒が原因の一時的な「脳貧血」かも知れません。

脳貧血は、脳に十分血液がいかなくて一時的に脳が酸欠状態になることで起きる症状で

しゃがんでいて急に立ち上がったり、お風呂で温まっていたところ湯船からあがろうとして一瞬目がチカチカするのと同じ原理で、お酒を飲んでも起こりやすくなるんです。

ではお酒を飲んでいるとなぜ脳貧血を起こすのでしょうか。

 

1.アセトアルデヒドの影響

まずはお酒そのものの「毒性」が影響しているということが考えられます。

アルコールは、体内に入ると肝臓の酵素の働きで「アセトアルデヒド」という毒物に一旦分解されます。

猛毒ですが、すぐに別の酵素の働きで無害の酢酸に分解されるはずなのが、それが間に合わないとアセトアルデビドが血液に乗って体を循環します。

頭痛がしたり、顔が赤くなったりなど、お酒を飲んだときに出る症状の多くはアセトアルデヒドが原因です。

お酒の飲み始めや、お酒の量が多いと、肝臓での分解が間に合わず、一時的にアセトアルデヒドの血中濃度があがります。

アセトアルデヒドには血管を拡張する作用もあるのですが、それによって一時的に血圧が低くなるんです。

血圧が低いと脳への血流も悪くなるため、そこで立ち上がろうとしたりすると、一時的に脳貧血が起こることがあるんです。

スポンサードリンク
2.脱水症状で脳貧血

もうひとつは脱水症状を起こしたことによる脳貧血です。

アルコールにはもともと利尿作用があり、飲むといつもよりトイレの回数が増えるのは体験的に感じているかも知れません。

特にビールは利尿作用が特に強いそうですが、実はお酒は飲んだ量よりも排出される水分量のほうが多くなります。

そのため、お酒で喉は潤うかも知れませんが、体は水分を失っているのです。

また、アルコールを分解するのは主に肝臓にある酵素の働きによるものですが、分解するために水分を必要とします。

利尿作用とアルコール分解による脱水症状が加速すると、血液の量が減って血圧が低くなるんです。

 
視界が白くなったり、チカチカするというのは、お酒によって血圧が低くなるための脳貧血の可能性が大きいということですね。

スポンサードリンク

アルコールによる脳貧血の対処は?

今度、飲んでいる席で急に視界がおかしくなってしまったら、無理して動かないようにしましょう。

立ち上がって本当に失神したら危ないです。

トイレにいかなくてはいけないとしたら、誰かに支えてもらえないか声をかけてみてください。

転倒して大怪我することも実際にありますから、できれば無理して動かないことが一番です。>>脳貧血で大怪我をした話

できたら横になって、気分が落ち着くまでじっとしていましょう。

立っているときに、「なんだか視界がおかしい」と感じたら壁に手をついて体を支えながらその場にしゃがんでください。

 
それから、このような状態になったら、この日はお酒はこれ以上飲まないほうがよいです。

そして少しずつでよいので、お水や麦茶など、アルコール飲料以外のカフェインの入っていない飲み物を飲んで、水分補給をしてください。

ウーロン茶や緑茶はカフェインが入っていて利尿作用がありますので、お水か麦茶にしましょう。

食べ物をろくに食べていないとしたら、枝豆やお豆腐など、肝臓の代謝機能を高めてくれる植物性たんぱく質のおつまみを食べるのがおすすめです。

スポンサードリンク

アルコールによる脳貧血の予防は?

日ごろから寝不足やストレスのたまる生活をしているときは内臓の働きも弱まって、普段と同じお酒の量でも体調が悪くなることがあります。

次回から脳貧血で視界が真っ白になるようなことを防ぐために、

☆体調が悪かったらお酒を飲まない

☆断りきれないようだったら、無理な飲み方をせず、水や麦茶も途中で飲むようにするなど、ペースを落とす

☆空腹のまま飲むのではなく必ず料理も食べる

先ほど紹介したお豆腐や枝豆のほかに、トマトやチーズの盛り合わせ、お刺身などは肝臓の代謝機能を高めたり、アルコールを吸収しにくくさせたりなどの効果があるようですので、おつまみとして特におすすめです。

☆そしてちょっとでも視界がぼやけてくるなど感じたら、お酒をそこでストップし、じっと動かないで回復するのを待つということですね。

自分の体調は自分しか管理できません。

視界が白くなって気が遠くなるようなことが今後ないように、無理な飲酒を控えたり、体調の悪いときは思い切ってお酒は断り、自衛してくださいね。

☆脳貧血で転倒!救急車を呼んでの大騒ぎになった我が家の体験談です
アルコールで脳貧血になる原因は?飲酒で倒れると危険!
☆世の中にはめちゃくちゃ飲んでも平気な人もいれば、おちょこ一杯でも顔が真っ赤になる人もいますが、それはなぜでしょう?
お酒で顔に赤いまだらができるのはなぜ?お酒が弱い強いの違いは?
☆飲んでて仲間が急性アルコール中毒になったらどうしますか?救急車を呼ぶタイミング、ちょっと勉強しておきませんか?
急性アルコール中毒の症状 いびきは危険?救急車をよぶ判断はどこで?

健康

Rate article