シクラメンは根元が蒸れやすく、カビが発生しやすい植物のひとつです。
灰色っぽい白くふわふわしたものが、茎の根元に生えていたら要注意。
今回はシクラメンにそのようなカビが生えてしまった!!!というときの対処法をお伝えします^^
シクラメンの根元にカビ!
シクラメンは茎が密集していて通気性が悪いため、カビがよく生えます。
買ってきたばかりでもカビはすぐに発生することがありますから、油断せず、もしまだラッピングがついていたらすぐにとって通気性をよくしてあげましょう。
ふわふわした白いカビは、放置しておいても無くなりませんし、日を追うごとにどんどんと広がり、最終的には茎が腐り、溶けてしまいます。
花びらに染みができたり、花びらのふちが赤くなったりすることもありますが、これもカビのせいですので早いうちに対処が必要です。
シクラメンのカビの対処
カビが生えてしまったシクラメンでも、早めに対処すれば復活も可能です。
ただ葉や茎が溶けるほどひどくなっているものの回復は難しく、後に紹介する薬剤を散布しても無駄になってしまうかも知れません。
茎や葉がどろどろになってカビに覆われているなどの状態まで進行している場合には、新しい鉢を育てなおすことをおすすめします。
シクラメンにつくカビの多くが「灰色カビ病」と呼ばれるもので、シクラメン特有の病気ではなく、レタスなどの野菜類、バラなどの観葉植物にもつき、低温多湿な環境で発生します。
シクラメンは上記でお話したように、球根の上部から茎がびっしり生えているため、通気性をきちんと考えて世話をしないといけないんです。
まずは茎や球根に傷がつかないようにそっとカビをピンセットなどで取り除きます。
土についている場合は、表面を削って土ごと取り除いてください。
それでも見えないカビが残ってしまうので、次章で紹介する殺菌剤などを定期的に吹き付けてあげるのがもっとも効果的です。
葉が黄色くなったり、茎が溶けそうにになっていたら、その部分はすべて取り除きましょう。
アルコールをふきかけるのはNGです。
枯れたり黄色くなった花や葉は根元からやさしくねじって取り除いてください。
シクラメンが好むのは
☆風通しのよい場所
☆日当たりのよい窓際
☆暖房の影響を受けず、ちょっと寒いところ
ということで人間が温かいとか熱いと感じる環境はシクラメンは苦手です。
でも日当たりは好むので、室内でベストスポットを見つけるのは時には難しいですが、もし暖房のついた環境においているようでしたら寒いところへ移動させましょう。
シクラメンにカビが生えてしまったら、水遣りは少なめにしてください。
水は毎日やるのではなく、土を触って表面が乾燥してからあげるようにします。
茎と球根に水がかからないように、葉を寄せて脇からそっと水をそそぎます。
鉢の下から水が落ちるくらいたっぷりあげ、落ちる水が完全に止まってから受け皿に戻します。
もしお持ちのシクラメンが底面給水鉢の場合でしたら、もともと土が乾きにくく土にカビが発生する場合が多々あります。
ですので給水タンクへの水補充はタンクが空になってからタンクの半分くらいにしてください。
減るたびに注ぎ足すのは過湿になるのでカビが生えやすいです。
カビに効果のある薬剤をスプレーします。
シクラメンのカビにおすすめの薬
シクラメンについた灰色カビ病におすすめなのが、スプレー式でそのまま使えるタイプの薬で、灰色カビ病以外の病害虫にも有効性がありますし、シクラメン以外の観葉植物や花にも使えますから初心者にはおすすめです。
住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml 動画解説あり
薬剤ですので取り扱いは注意です。
マスク、手袋、長袖の衣類、あればゴーグルで体や顔に薬剤がつかないように防御して、できれば部屋の中ではなく、外で行ったほうがいいと思います。
スプレーできる回数が1年に4回までと決まっており、たくさん回数をスプレーすると逆に植物をいためてしまう恐れがあるので注意しましょう。
葉の裏や茎の密集したあたりに、雨が降った後のように濡れる程度まんべんなく散布します。
今後のお手入れ
今後は、水遣りのときに、球根部分や葉、それから茎に出来るだけ水がかからないように、そっと水を与えましょう^^
傷口が乾ききらないうちは、そこに水をかけないようにします。
また枯れた花や葉はそのままにせず、早めに摘み取ります。
まとめ
今回はシクラメンに発生しやすい「カビ」について、対処法をお伝えしました。
カビはとにかく発生を「防止」するということが大切。鉢は湿気のたまらない日当たりのよい、涼しいところに置いてください。
葉が密集していますから、枯れた花や葉は茎ごと根元からやさしくねじって取り除き、風通しをよくします。
カビが生えてしまったらふき取るだけではなかなか退治できないので薬剤を散布します。
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