喪中はがきに添え書きで一言お礼の言葉を書いてもいい?

喪中はがきに添え書きはしてもいいものなのでしょうか?

葬儀に参列してくださったのにまだお礼を言っていなかった、とか

お香典を送っていただいたままそのお礼が言えてなかったとか、

また年賀状でいつも近況報告をしているので今年も一言書きたいなどという場合

年賀状のかわりなのだから喪中はがきに添え書きしたらどうかと考えると思います。

そこで今回は、「喪中はがきで添え書きして世間的にマナー違反とならないのか」ということを調べましたのでどうぞ参考にしてくださいね。

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喪中はがきの添え書きのマナー

結論からいうと、喪中はがきに添え書きをしても「内容によっては」マナー違反ではありません。

内容が大事なのです。

年賀状の添え書きのように自由に何でも書いてよいというわけではありませんから注意しましょう。

喪中はがきの添え書きでNGなのは?

では具体的にどんな添え書きなら書いてもよいのか見ていきましょう^^

そもそも喪中はがきに添え書きは必要なく、定型文のまま出してもなんら失礼になることはありませんが、それでは気がすまないというときには、「絶対に添え書きしてはいけない」というきまりもないですから、手書きで一言添えてもマナーの点で問題にはなりません。

ただ、内容によっては喪中はがきに書くべきではないものもあるのです。

一言余計なことを書いてそれが喪中はがきと内容がそぐわない場合、はがきを受け取った相手も困惑してしまいますし、喪中はがきの本来の性質からかけはなれてしまうため、気分を害す原因になりかねませんから注意しましょう。
 
どんな添え書きならしてもいいのか、逆にどのような内容がNGなのかは、喪中はがきを出す本来の目的を考えると分かりやすいと思います。

喪中はがきの目的は、「自分が喪中であり、悲しみから新年のお祝いをする気持ちになれないので、今回年賀状でのご挨拶は控えさえていただきたい」という欠礼を詫びるものです。

それ以上でもそれ以下でもなく、年賀状を出せないということと、なぜ出せないのか(喪中である)の理由を伝える性質のものなのです。
 

喪中はがきを出すということは、悲しんでいる気持ちが根底にあり、そのために年賀状が出せないということが結果としてある行為ですから

身内が亡くなってまだまだお祝い事をする気持ちになれないはずのあなたから

「お元気ですか?」

「また近々一緒にご飯したいですね」

「今年結婚しました」

「家族が増えました」

と添え書きがある喪中はがきをもらったら、内容がちぐはぐで受け取ったほうも非常に違和感を感じてしまうことでしょう。

つまり喪中はがきで書ける添え書きは、「仏事」「弔事」に関してのお礼だったり、御挨拶ぐらいに限定されてしまうということです。

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喪中はがきで一言お礼を書くのは大丈夫?

前章でもお伝えしたとおり添え書きが「できない」というわけではなく、一言お礼を添えることぐらいは問題ありません。

ただ内容は喪中であるという本来の喪中はがきの意味に沿った内容のものに限定されます。

お世話になっている方に日ごろの感謝の気持ちを伝えたいとか、出産祝いをいただいたお礼や、お歳暮をいただいたお礼など、普段の生活や、お祝い事に関係したお礼は、喪中はがきには書けません。受け取った人もびっくりしてしまいます。

一方、葬儀や弔事にかかわるお礼の一言でしたら、喪中はがきに寄り添った内容ですので、受け取ったほうも違和感は感じません。

例えば葬儀に出席していただいたお礼や、お香典のお礼でしたら一言かかれていても受け取ったほうも「丁寧な人だ」という印象をもつぐらいでしょう。

○「葬儀の際にはお忙しい中にもかかわらずご参列頂きまして、誠にありがとうございました」

○「お心遣いをありがとうございました」(お香典やお線香などのお礼として)

この程度であれば、添え書きとしてはふさわしいものと言えるでしょう。

そのときに気をつけたいのが、日ごろお世話になっているお礼です。

×「いつもお世話になっております」

というのは、喪中はがきにはそぐわない内容ですので書かないようにしてくださいね。

 
 
喪中はがきに本来は添え書きは必要がなく、どうしても一言書きたい場合には、喪中はがきの内容に沿った内容にとどめるということをお伝えしたわけですが

それでもやはり近況を伝えたいという場合もあるでしょう。

その場合は、「寒中見舞い」を出すということで解決します。

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喪中はがきと寒中見舞い 両方出すことはできるの?

喪中はがきを送った人に寒中見舞いを出しても別におかしくはありません。

また寒中見舞いは

○喪中はがきを送ったのに、年賀状をいただいてしまった人への返事や

○喪中ということを知らないで年賀状を送ってくれた方への返事にも使えるのでとても便利です。

>>喪中に届いた年賀状の返事はどうやって出すのが正しい?寒中見舞いの文例

今回近況を伝えたいというのは、おそらく年内に結婚をした、引越しをした、家族が増えたなどの内容だと思いますが、「おめでとうございます」という意味合いの喜びやおめでたいといった気持ちを表す言葉を避ければ、それらを寒中お見舞いのはがきに書くのは問題ありません。

ただ寒中御見舞いはあくまでも「季節の御挨拶」「寒さのなか相手の健康を思い遣る」という性質のものです。

メインは「季節のごあいさつ」ですから、それに添える形で伝えたいことを書くといいと思います。

そのときに、その書きたいことが、今どうしても伝えなくてはいけない内容なのかということは吟味したほうがよいでしょう。

例えば
○子供が産まれました
○結婚しました
といった自分の人生の転機の報告を、わざわざ年賀状のみやりとりをするくらいのおつきあいの方へ寒中見舞いを使って送ると、逆にお祝いをどうしようかとか気を遣わせてしまう可能性もあります。

喪中はがきですでに年賀状欠礼のご挨拶はしていて、それがいわば新年のご挨拶のかわりになります。

ですので急がない性質の報告だったら、寒中見舞いは出さずに、次回お中元や暑中見舞いのやりとりをされるときにさりげなくお伝えしてもいいかも知れませんね。

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まとめ

喪中はがきへの添え書きは基本的にしないもので、どうしてもお礼を言いたいなどの場合は、「仏事」「弔事」でお世話になったことに対するお礼を書く。

そのほかの内容は、どうしても送りたい場合は寒中お見舞いで伝えるとよいですね。

>>喪中に届いた年賀状の返事はどうやって出すのが正しい?寒中見舞いの文例

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