目上の人からお中元が先に届いた!
ということもたまにあるものですが、初めてだとかなりびっくりしますよね。
ことに自分がお中元を送るつもりではなかった人だったら、非常に焦ります。
そんな場面で悩んでいる方は
目上の方に対してどのようにお返しをしたらいいのか、マナーとやるべきことの流れをこのページで確認してみましょう。
目次
お中元が先に届いた場合まずどうする?
お中元が目上の方から先に届いた場合の一般的な流れを確認です。^^
本来お中元は目下から目上の方への、「お世話になっています」という気持ちを贈るわけなので、自分が目上だったら「お礼状」だけでいいとされていますが、
目下の自分がいただいたお中元にはお返しをするのが一般的です。
その場合、手順としては下のようになります。
1.頂いた品に対するお礼
届いたらなるべく早いうちに
a.直接電話をしてお礼を言う、
b.電話でお礼を言って、さらにお礼状を書いて郵送する
c.お礼状だけ書いて郵送する
と、いずれかの方法で、お中元が届いたことと、感謝の気持ちを伝えましょう。
気さくな関係であれば、電話だけのお礼でも大丈夫ですよ。
気を遣うお相手であればお礼状を書くほうがよいですね。
お中元のお返しを目上の人に送る場合のマナー
2.お返しの品はすぐに送らない
いただいたものに対して、すぐ「お返しをしなければ!」と焦りがちですが、すぐには送らないようにしましょう。
マナー的には、実はお返しの品をすぐに送るほうが失礼になるんです。
どういうことかというと、お中元に対してのお礼は、お中元でするのではなく
時期をずらして、あまり気の張らないものを「暑中お伺い」「残暑お伺い」として送るのがよいとされているんです。
中身は地元の名産やその方の好きそうなお菓子など消えものがおすすめです。
金額は、いただいた物のおおよそ「半額」を目安に選ぶのが一般的ですが、そのあたりは自由で、きっちり半額でなくてもかまいません。
帰省のときに買ってきたお茶菓子などでもいいのです。
金額に関しては一点だけタブーがあり
お返しの品が、いただいたお中元よりも高価になってしまうことは避けましょう。
明らかにいただいたものより高価になってしまうと、「もう贈り物はしないで結構です」と暗に伝える意味に受け取られてしまう可能性があるのです。
逆に、次回からはいらないと本当に思っているときには、そういう手もあるんだということですが、
普通は半返しということを念頭に品物を選ぶようにします。
お中元のお返しに添えるのしは?目上の場合は?
お返しの品ののしは、「暑中見舞い」「残暑見舞い」でもよいのですが
相手の方が今回目上なので、
「暑中お伺い」
「残暑お伺い」
として、のしをつけてもらったほうが、より丁寧になります。
暑中お伺いか残暑お伺いか
お中元のお返しの品を贈る際、時期によってのしが変わるので、そこも確認しておきましょう。
【「暑中お伺い」の期間】
7月16日ごろから立秋の前日まで (立秋は毎年8月7日ごろ)
【「残暑お伺い」の期間】
8月7日の立秋をすぎて9月上旬まで
※お店の方に確認すれば、正しいのしを選んでくれますので、この辺はあまり心配しなくても大丈夫でしょう。
3.品物が届く前に「送り状(添え状)」を郵送する
自分で郵送する場合は、送る品物に送り状(添え状)を同梱します。
お店から送ってもらうときには、送り状(添え状)が先に届くように郵送します。
いきなり「暑中お伺い」とのしのついた贈り物が届いたら、相手の方も驚いてしまうかも知れません。
送り状には、
○季節の挨拶
○感謝の気持ち(お中元のお礼も含めて)
○品物の内容や、送った理由
○到着予定日などを書いて
を書いて、その商品が何のためなのかお相手にきちんと知らせるのがマナーです。
まとめ
ということでこのページではお中元の品を目上のかたからいただいたときの、お返しの流れを確認しました。
お中元が先に届いてしまっても慌てないで大丈夫ですよ。
お礼状をすぐに書いて送る。または電話でお礼を言うということですね。
その後、時期をずらしてお礼の品を半額程度で贈る。
その場合も、必ず送り状(添え状)を送るか同梱する。
ですね。