寒い季節、小さな電気ヒーターを足元に置く人も多いでしょう。
実はこの小さなヒーターでも長時間あたり続けると、皮膚にまだら模様ができてしまうことがあるんです。
これは「火だこ」とよばれるもので、暖房器具の置き位置が近すぎたりするとできやすい熱傷の一種です。
すぐに気づけば治りも早いですが、気づかずに毎日同じようにヒーターを使い続けると重症化しますので、侮れない症状なんですよ。
今日は皮膚の「まだら模様」の正体、「火だこ」について詳しくお伝えします。
ヒーターで肌がまだらになる「火だこ」って?
寒いからと小さな電気ストーブをぎりぎりまで体に近づけて暖をとっていませんか?
その使い方は、温まりはするかも知れませんが、お肌の大敵なんです。
火だこは、体の部位に関係なく起こるものなので、背中や太もも、腕なども油断ができません。
とにかく暖房器具に繰り返し同じ部分を長時間さらすことで、若い人でもできますし、お年寄りも危ないです。年齢に関係なく発生しますから気をつけましょう。
「火だこ」は温熱性紅斑といい、いわば熱傷の一種なんですね。
ですから、できたばかりのときは、お風呂に入ったらヒリヒリしたりするかも知れません。
電気ヒーターは、部屋を暖めるというより、体を直接温めるものですから、結構近づけて使う人も多いですよね。
会社でも部署によっては吹きさらしで寒いのでと机の下に置いている人もいることでしょう。
電気ヒーターは火を使っていないとはいえ、燃えやすい衣類が近くにあると自然発火します。
だから、そもそもそんなに自分の近くで使うべきものではありませんし、夜つけっぱなしで寝るなどは本当に危ないですから、もしそういう使い方をしていたら、今日からやめたほうがいいですよ。
火だこは電気ヒーターだけでなく、普通のストーブや、電気毛布やホットカーペットなども危ないです。
コタツでなる人もいるそうです^^;
人間にとって「暖かい」と感じる温度を発生させる器具は、すべて火だこになる可能性があります。
火だこは低温火傷の一歩手前なんです。低温火傷は気づいたら重症化していることも多いですし、万が一そうだとしたら皮膚科で長期の治療も必要になる場合もあります。
火事も怖いですし、お肌にも悪いです。
今までどおり体の近くにおいてヒーターを使い続けると危ないですので、これからは体から離して使うようにしてくださいね。
火だこの跡
人の皮膚にこうしたまだら模様ができてしまうのは暖房器具だけが原因というわけではありません。
例えば若い人だと冬にショートスカートで外に出ることもありますよね?そうすると太ももに火だこのような網目状の模様ができることがあります。
これは寒さによる血行障害で、暖かくすれば治りますし、跡に残ることはありません。
ヒーターによる火だこは、片足だけとか、片面だけとか、ヒーターが当たっていた部分だけにできます。
なのでヒーターを近くにおいて使った覚えがないとか、熱に長時間あたっていないのに火だこ状の跡ができた場合や
両足にできたなどの場合は、内臓関連の病気(心臓など)や、膠原病など、別の病気が原因の場合もあるそうなので、皮膚科をすぐに受診されることをおすすめします。
火だこは消える?
火だこはすぐに肌の異常に気づいて対処すれば、治りも早いです。
火だこの色がピンク色状であれば、何もせずにきれいに跡ものこらず消えますので安心してください。
発見が遅れてかなり長時間かけて火だこを悪化させてしまった人も、時間はかかりますが次第に治るはずです。
時には4ヶ月、5ヶ月かかる場合もあるそうですが、一生跡が残るわけではないようですので安心してくださいね。
火だこを早く治すには?
体が冷えているときには目立ちませんが、お風呂で温まると模様がくっきりと見えますから、気温があがって暖かくなってもまだ火だこが消えないといったら、着る服に困ってしまいますよね。
悪化させて色素沈着(シミ)ができてしまった人は、肌の血行をよくすると少しは治りが早くなるようです。
皮膚科に行くとヒルドイドなど、血行をよくしてくれるクリームなど処方してくれますので、聞いて見てはどうでしょうか。
また火だこは結局「色素沈着」ですからシミと同じで、ビタミンCを多く摂るようにするとよいといわれています。
>>楽天市場ビタミンCの総合ランキング上位のサプリをチェック
また運動も少しはよくなる手助けになるようです。やはり定期的に汗をかいて血行を促すというのが役にたつようです。
火だこについてのまとめ
火だこ、温熱性紅斑の原因は、ヒーターなどを至近距離から使用したことによる火傷の一種ですから、まずは暖房器具の使い方を改めるということが大切です。
繰り返し同じ使い方をしているとどんどん悪化して重症化してしまいます。
重症化した火だこは色素沈着を起こし、消えるまで何ヶ月もかかります。
その場合は皮膚科で処方してもらうクリームやビタミンCを多めにとることで血行をよくすることがおすすめです。