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雛人形は一人ひとつ買わなければダメ?母親のを譲るのはアリ?

自分が立派な雛人形を持っている場合、やはりそれを子供に譲りたいと思うのも自然な流れです。

ところが世間では「お雛様は一人にひとつ」という話もありますし、女の子の厄災を引き受けてくれる身代わりだから、母親とは別のものではなくてはダメとも言われています。

娘にはやはり新しい雛人形を買わなくてはいけないのでしょうか?それとも自分のものを譲っても問題ないものなのでしょうか?

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雛人形は新しく買わなければダメなもの?

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雛人形については、家庭の方針で新しいものを買ってもいいですし、ご自分のお雛様を譲るという形でもまったく問題がありません。

どんな雛人形にするかも、自分や家族の好きなものでいいのです。

また絶対に雛人形がなくてはダメということでもないんですね。

 

でも世間では、お人形は「お守りだから」一人ひとつあったほうがいい、お下がりの雛人形を譲り受けると前の持ち主の厄もかぶってしまう、といった話もあります。

これらが全部間違いだということではないんです。

 

例えば神社やお寺でお守りをいただいてきて、それを信じる人もいれば、信じていない人もいるでしょう。

何となく持っていたほうが安心という程度の人が多いですよね。

 

お雛様だって、厄災から子供を守ってくれる「お守り」として飾りたいという気持ちがある親もいれば、ただきれいで飾ってあるところを見ると幸せな気持ちになるからと飾る人もいます。

お雛様の存在の位置づけは、ひとそれぞれでよいということなのです。

 

では、お人形がお守りだから、お雛様は一人ひとつあるべきもの、という考え方の根拠をみていきましょう。

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雛人形が一人ひとつという話しはどこから来たもの?

3月3日は桃の節句ですが、全部で5つある節句は、もともと古代の中国の風習が伝わってきたものです。

日本に節句の風習が伝わったのは奈良時代ごろだといわれています。

桃の節句は別の名前で上巳の節句とも言われますが、

中国では暦の「上巳の日」に、水辺で人の形をした「人形」(ひとかた)に、自分の身の穢れを移し、川に流すという儀式が行われていたそうです。

これがいわば「流し雛」の原型ですね。

穢れ(けがれ)とは、忌まわしく思われる不浄な状態。死・疫病などのことで、人形は自分の災難を引き受けてくれる存在だったわけです。

平安時代になると、宮廷貴族の子供たちの間で豪華なままごと道具を使い、人形遊び(「ひいな」の遊び)が広まります。

それがいつしか、上巳の節句の「ひとかた」としての人形と同一視されるようになったというのが、雛人形の由来の有力な説になっています。

身代わりとして考えるならば、当然雛人形は一人一対ないとダメだということになりますが、現実的にはそれだと女の子が産まれるたびに新しいお雛様を買わなくてはだめだということになりますし、

住宅事情を考えても飾るスペースがないところがほとんどですよね。

そもそもお雛様はいくつもいるものではない、と考える人も大勢いますので、新しく買うとしても長女だけで、妹ができたら同じものを共有という場合が多いです。

どうしても「身代わり」「お守り」ということでしたら、お雛様は姉妹で共有にして、身代わりのお人形を別にひとりずつに買ってあげる。

市松人形はその目的でみなさんおひな様と一緒に飾るわけです。

もしくは、めびなとおびなだけは一人一対にし、段飾りは共有にし、次女が産まれたら別のめびなとおびなを買い足す、という人も多いようです。

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母親のお雛様を娘に譲るのは大丈夫?

一方、自分のお雛様をお子さんに譲るのは、「お雛様は子供の身代わり」という説からいえば間違いということになってしまいますが、

こちらもまったく問題がありません。

使えるものがあるのに、新しいものを買い与えるというのも、子供にとって必ずしもプラスになるものではありません。

自分が大切に使っていたお雛様を、子供と一緒に飾ったりしまったりすることで物を長く使うことの大切さを教えられますよね。

それから、お子さんが大人になったとき、自分用に買ってもらったお雛様も嬉しいですが、お母さんのお雛様というのは、また持っていて格別な思いいれをするものです。

大切にいつまでも使ってもらえたら、お雛様も本望ではないでしょうか。

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まとめ

お雛様を新しく買うかどうか。

また自分のお雛様を娘に譲ってもよいものなのかどうかは、人それぞれの考え方で決めてもまったく問題ないということをお伝えしました。

参考になりましたら幸いです。

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