東京23区内に存在する唯一の渓谷、「等々力渓谷」について今日は詳しくアクセスや見所をご紹介します。

等々力渓谷は全長1キロメートルほど。 駅からもすぐそばで、ちょっと自然を楽しみたいときに訪れるのにとても便利なんですね。

では早速詳しく見ていくことにしましょう!

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等々力渓谷の基本情報

等々力渓谷の歴史は古く、渓谷の散策路からアクセスできる「横穴墓」が、古墳時代末期から奈良時代にすでに人がこの辺りで生活をしていたという証拠です。

横穴墓については後ほど詳しく書きますが、有史以前に武蔵野台地の南端を川(谷沢川)に侵食されてできたのが等々力渓谷なんです。

渓谷沿いには武蔵野台地の特徴的な「地層断面」を観察できるスポットもあって、興味のある人は探してみてください。

地層の間からのちょろちょろと流れる湧き水があちこちで見られるのも、渓谷らしい風景のひとつですね。

谷沢川は、いまの世田谷区上用賀6丁目あたりを水源として、下流では一部が丸子川(六郷用水)へ、残りは多摩川と流れていきます。

以前はかなり水質も悪かったようですが、現在では浄化施設から水を引いているため、だいぶ改善されたそうです。

谷沢川に沿って渓谷は1キロほど続くわけですが、その全部を安全に散策できるよう、川に沿って散策路が設けられています。

なので迷う心配や、川を渡るのに危ないといったことはありません。

渓谷内は「ケヤキ」「シラカシ」「コナラ」「ヤマザクラ」といった木々がうっそうと茂ります。

住宅街では見ることのできない野鳥が何種類も生息していて、この一帯ではすべて保護されています。

ウグイスや目白、珍しいところでカワウなども繁殖期には見られるそうです。

川にぽかぽか浮かぶ水鳥の姿が見られたり、落ち葉を掻き分けて虫を探すキジバトの集団など、鳥の姿を観察するのも楽しいですよ。

都会のこういった河川にありがちなポイ捨ての「ゴミ」は、私が訪れたときにはほとんどみかけませんでした。

木々の間にときおり空き缶などが捨てられるのは目撃しましたが、訪問者数や住宅街のなかにあるというロケーションを考えても、きちんと整備されていて、きもちよく散策できます。

では、等々力渓谷への行き方をご説明しますね。

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等々力渓谷へのアクセス

等々力渓谷へ電車で行く場合

東急大井町線で「等々力」駅下車。

等々力渓谷への入り口「ゴルフ橋」まで、徒歩3分です。
等々力渓谷へのアクセス

ゴルフ橋は「成城石井」のすぐ裏手にあります。
等々力渓谷入り口看板
 

バスでのアクセス

東急バス「等11」「等12」「東98」「渋82」
いずれも「等々力」下車で、バス停からゴルフ橋まで徒歩5分です。
 

駐車場

等々力渓谷の専用駐車場はありませんが、等々力駅周辺にいくつかコインパーキングがあります。
また、等々力不動尊の無料駐車場も何台分かあります。
いずれもオフシーズンの平日なら大丈夫ですが、紅葉のシーズンなどは空車がない可能性が高いので、できれば公共機関を利用するのがおすすめです。

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等々力渓谷散策所要時間

気になる所要時間ですが、散策路を往復するだけでしたら1時間かからないです。

ただ、やはり途中には寄り道したい見所スポットもありますので、それらを一通り見て回るとしたら、2時間は欲しいですね。

等々力渓谷地図案内板
 

等々力渓谷の見所は?

等々力渓谷への入り口の「ゴルフ橋」から階段で渓谷へと降りていきますが、その一帯では川の流れや両側に覆いかぶさるように茂る樹木を楽しんでください。
 

ゴルフ橋

赤く塗られたゴルフ橋は、写真に撮って絵になります。

等々力渓谷ゴルフ橋

このユニークな名前は、昭和のはじめこの一帯に東急電鉄が広大なゴルフ場を作ったことに由来しています。

今の赤く塗られた橋は昭和36年にかけられたもの。それ以前は木橋だったそうですよ!

等々力渓谷風景

等々力渓谷イタリアンOTTOへのアクセス路

散策路の途中にあるこの急な階段から登ると、イタリアンレストラン「OTTO」にアクセスできます。

等々力渓谷風景

散策路を下流に進み、環状8号線の橋をくぐったあたりの左岸に、「等々力渓谷三号穴」がありますので、是非寄ってみてください。
 

横穴墓

この一帯では、古墳時代から奈良時代にかけて作られたと見られる横穴墓が複数発見されています。

そのひとつが3号横穴墓で、出土された副葬品が豊富なことから、地元の有力者のものであったとかんがえられています。
 

等々力不動尊

等々力不動尊は 子育て・学業成就のご利益があるそうで、等々力渓谷にいくならお参りもしていきましょう。

渓谷からは階段でアクセスできます。

階段の下の地層から湧き出ているのが「不動の滝」と呼ばれ、今でも滝に打たれ行をする人々が各地から訪れているそうです。

雨が少ない時期だったせいか、私が訪れたときには思ったほど水量がなく、迫力には欠けていましたが、

うっそうと茂る木々のなか、水の落ちる音を聞いていると、この一帯が「パワースポット」である所以が何となく分かるような気がします。

等々力不動尊不動の滝等々力渓谷お茶屋

休憩どころも滝の目の前にありますので、一休みしていってはいかがでしょうか。

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日本庭園書院

さて、私のオススメはこの日本庭園です。
等々力渓谷日本庭園地図

等々力不動尊の対岸に「日本庭園」という表示がありますので、是非行ってみてください。

昭和36年に建築されたという書院建物と昭和48年に有名な造園家により作庭された日本庭園が目の前にぱっと広がります。

等々力渓谷日本庭園と書院

この一帯は以前は個人所有だったもので、母屋があった場所は今では芝生の上で一休みできる憩いの広場になっています。

書院建物には無料でいただけるお茶給湯器もあって自由にお茶を飲みながら、資料の写真を閲覧できるように計らわれています。

芝生広場では、お弁当を食べたり、お酒を飲んだりもしてよいそうですよ。

周辺には桜や梅など季節の花も植えられていますので、是非桜の時期には敷物を持ってお花見ピクニックなどよさそうですよ^^

等々力渓谷日本庭園からの景色

等々力渓谷のまとめ

夏場は蚊が多く出るそうですから、虫除け対策は忘れずに。

散策路はヒールでも問題なさそうですが、日本庭園に行くのに足元がかなり不安定な斜面を登りますから、その辺りでは十分気をつけて歩きましょう。

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